クリスチャンのシェフが作る、ノン・ヴェジ・アイテムまみれのクリスマスSPLを食べに、2025年12月20日(土)、早目のモーニング・タイムに訪問。
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左は、美味いに決まっている unakkameen chammanthi (干し魚のふりかけ)。chamma は「潰す」の意味。これはアンシーさん作。
右は mutta cabbage thoran (卵とキャベツのココナッツ蒸し炒め)。某店で食べた同じ料理よりもはるかに美味しかったのはナイショ。
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今回の数少ないヴェジ枠の moru kari (ヨーグルトとココナッツの煮込み)。具材として少量のパイナップルが入っており、それで甘みも加えられていた。似たような料理で moru kachiyathu というのもあるが、そちらは基本的に具材もココナッツも入れないで作る。kach-の部分が「(沸騰させずに)加熱する」の意味なので生のヨーグルトは×。
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左がむちゃくちゃ美味い mutton ularthiyathu / roast (マトンのスパイシー煮物)。インド人は roast と言っているが、英語で言う roast とはだいぶ意味が異なるのでややこしい。ularthは「煮て水分を除いていく」調理過程を指す。
右はクセ強素材の pork karal varattiyathu / fry (豚の肝臓のスパイシー炒め焼き)。varattは「水分を飛ばして揚げ焼きをする」調理工程を指す。
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seafoods vattichathu (海鮮の煮込み)。vatt-の部分が「煮詰める」の意味。小海老とキビナゴっぽい魚(←違うかも)が入っていた。いかにもケーララな kudampuli (ガルシニア・カンボジア) の独特でスモーキーな酸味とチリ・パウダーの香りが際立つ。
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beef mappas (牛肉のスパイシー・ココナッツ・グレイヴィ)。ケーララのクリスチャン料理の一つ。
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手前が chicken roll (鶏肉フィリングの揚げ春巻き)。結構スパイシーな味付け。
奥は、ふっかふか食感の vattayappam (米とココナッツの蒸しパンケーキ)。ドライ・フルーツなども入っている。なぜ vatta- というのかが良くわからなくて製作者のアンシーさんに聞くと、提供する時にはピースに切り分けるけれども、作る時はホールケーキのように vatta「丸い」形だからその名前だとのこと。なるほど~。もっともっと勉強しなきゃいかんな。後で調べてみると、どうやら vatta はタミル語由来らしい。
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pork asthi rasam (豚軟骨のスパイシー・サワー・スープ)。これには驚き。豚軟骨がスープと絶妙に合っている。リビンさん自身もこれはかなりお気に入りらしい。お代わりもいただいた。
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kuthari matta choru (ケーララの赤米) と pappadam (豆粉生地極薄クラッカー) を含めた全体画像もご査収くださいまし。
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別アングルからも。
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vattayappam に beef mappas をぶっ掛けて実食スタート。
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食後の〆はいつもの…、ではなくこの日特別に用意されていた spicy lemon soda。寒かったのでどうしようか迷ったけどね(笑)。ショウガと青唐辛子などが刻まれて入っており、こってりなノンヴェジの食後の口直しに最適な清涼飲料だった。
beef mappas と合わせる vattayappam とか、豚軟骨の rasam とか、非常にレアなアイテムにありつける素晴らしい機会だった。年内では恐らく今回が最後の訪問になると思うけど、来年も夫妻で力を合わせて面白くて美味しいものを次々に送り出してくださいまし。
ごちそうさま。
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※参照過去ログ
→ 垣間見える地域の伝統・宗教色・独創性 / キクヤ【三軒茶屋】
→ シェフ夫妻コラボでケーララの多様な料理を / キクヤ【三軒茶屋】
→ 充実のノンヴェジミールス+ティファン / キクヤ【三軒茶屋】











