囲碁界とも深い関わりのあった渋沢栄一の生家、埼玉県深谷市の「中の家」の周辺には、栄一ゆかりの史跡が点在している。

 

「晩香渋沢翁招魂碑」「先妣渋沢氏招魂碑」

 

 生家裏手の竹藪にいくつか碑が建立されている。
 「晩香渋沢翁招魂碑」は、栄一の父、渋沢市郎右衛門の招魂碑で撰文は尾高惇忠、「先妣渋沢氏招魂碑」は栄一の母、渋沢えいの招魂碑で撰文は栄一によるものである。

 

「渋沢平九郎追懐碑」

 

 「渋沢平九郎追懐碑」は、尾高惇忠の弟で栄一の養子となった渋沢平九郎の追懐碑である。平九郎は彰義隊の飯能戦争に参加し戦死している。
 この三つの碑は、谷中霊園の渋沢家墓所にあったものだが、平成26年に墓の整備に合わせて移設されている。

 

青淵由来之跡の碑

 

 生家裏手にある青淵公園には「青淵由来之跡の碑」が建立されている。
 栄一の号である「青淵」は、昔このあたりに「上の淵」と呼ばれる池があり、栄一がその池の美しさにちなんで号したという。
 

渋沢家墓所

 

 生家前にある墓所は、渋沢家一族の墓である。ここには、栄一の両親を初め、先祖が眠っている。
 

【囲碁史人名録】 渋沢栄一

【住所】