地下鉄入口後ろの建物が弁護士会館

 

地下鉄入口に接した垣根に設置されている案内板

 

 東京メトロ霞ヶ関駅B1a出口がある弁護士会館には、名町奉行として知られる大岡越前守忠相の屋敷跡の説明版が設置されている。
 元文元年(1736)約20年間務めた町奉行から寺社奉行へ転任した忠相は、将棋の伊藤宗看が将棋より囲碁の方が優位であった家元の席順を改めるよう訴えた「碁将棋名順訴訟事件」において、家康公が取り決めた事を変える必要は無いと訴えを却下している。
 寺社奉行は四名程度の月ごとの輪番制で、奉行所は置かれず自らの屋敷で執務を行っていた。また、屋敷はお城碁の下打ちなどの会場としても使われる事があったという。
 元文4年(1739)本因坊秀伯が七段上手への昇進を求めた際、林因長門入と井上春碩因碩が反対して秀伯と因碩の間で争碁が行われるが、元文5年(1740)1月18日に行われた第四局は大岡邸で行われている。


【囲碁史人名録】 大岡越前守忠相

【住所】