Word/Excelの「戻るボタン」が消えた! | キュリオステーション高津店のブログ

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ある生徒さんから、「突然エクセルの<戻るボタン>が消えてめちゃくちゃ困った!」という話をお聞きしました。

消えたというのは、リボンの上、画面左側にある「クイックアクセスツールバー」という、小さなアイコンが並んでいる部分にある、左向きにクルっと回った矢印のことです。

これに対するお答えとして、「オフィスのアップデートがあると、そういう個人設定したものがリセットされてしまったりすることがあるんです。」とお話ししました。

その後、教室のPCのエクセルを立ち上げたところ、見た目がずいぶん変わっていて「仕事により集中できるように、いくつかの変更が加えられました。」との押しつけがましいメッセージが表示されました。いわく「クイックアクセスツールバーを非表示にできるようになりました。」

非表示にできるようにしたのはいいとしても、だからと言って直ちに強制的に非表示にするとはどういうことか!

 

もっと言えば、誰が非表示にすることを望んだのか知りませんが、それを望んだ人は非表示にすることでエクセルの画面が広くなる、ということを望んだのだと思います。ところが、もともとクイックアクセスツールバーのあった場所には全く非表示にできなくなった(以前はできた)「自動保存ボタン」(個人的にはこれこそ非表示にしたい)が残っていて、きわめてスペース効率の悪い状態になっているのです。

クイックアクセスツールバーがリボンの下に移動して、より作業領域が狭くなった、という人もいると思います。

 

マイクロソフトという会社は、ビギナーのことは全く眼中にありません。ビギナーは、見た目が変わるだけで一大事です。いつもあるものがその場所にない、というのでパニックです。

ビギナーでなくても、先の「仕事に集中できるように」うんぬんの独善的なメッセージをしっかりと読む人は少ないでしょう。

戻るボタンがなくなったことによって、慌てたり、困ったり、元に戻すために調べたりする時間で、しばらく仕事に集中できなくなります。

 

何らかの変更を加えることによって「アップデートすること」が「目的」になっているのです。完全に手段と目的の錯誤です。

これにいちいち振り回されるユーザーはたまったもんではありません。

 

このような「巨大ITの横暴」は日に日に増えています。

なお、件の「戻るボタン」ですが、リボンの左端に常駐する形に変更になっていました。慣れてしまえばそれでいいのかもしれませんが、

なにしろ、
なにしろ、
なにしろ、「勝手に変えるな!」です。
勝手に変えるなら、戻せるようにしろ、です。