自分の事を振り返っても健康だった時には病人の事はあまり考えなかったなぁと、ふと考えます。
毎日利益を上げること、何が得で何が損、そんな事ばかり考えていたと思います。
病人の事なんてあまり考えていなかったのも事実です。
いま肉腫患者が待ちに待っている「標的遺伝子療法」の開発に遅れが出始めています。
溶解性ウイルスを使って肉腫を治療する薬ですが、このウイルスが問題になっています。
大阪府立成人病センターの移転先の地域住民が「ウイルス研究所が来る事により地震等の災害時に撒き散らされ、住民に危険が及ぶ可能性がある」との訴えから研究差し止めの仮処分申請が出されています。
確かに原発事故の様な危険から我が子を守るといった考えは至極当然の事だと思います。
この問題に関しては病院側もウイルスレベルに合わせた施設の建設や管理、そして地域住民に対する情報公開などを徹底して行い、安全性を明確にして、住民が納得できる状態で進める必要があると思います。
そしてこの様な性格の問題を利権が絡むもの達が利用する様な事があってはならないと思います。
当然の事ながら現在の地で
センターを生活の糧にする人々にとって移転は大打撃であろうし、移転先においても付随する問題はあると思います。また今回の移転騒動は政治的な問題が大きく、単純な話し合いのレベルを超えているように見受けられます。
この問題の処理に当たるのも開発を進められているT先生本人であり、答弁に時間を割くという事は、その分肉腫患者の診察が減るという事に繋がり、緊急を要する患者にとっては死と直面する問題になっています。
現実に外科治療を受ける患者が減ってしまったとのお話も聞いています。。。
自分達の利権に絡む行動が、患者の命を奪っているという事を実感してもらいたい!
薬の完成が数ヶ月遅れれば、薬を待つ数十人~数百人の患者の命を奪っている事を知って行動してもらいたい!
自分の家族だったらと考えてみて欲しいです。
問題の先に居る患者は本当に困っていると知ってもらいたいです・・・