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さて、患者様の中にはクリニックへご通院されていらっしゃる方も多いのですが、
まず最初の検査のひとつとして、
血中のホルモン値をチェックされることが多いです。
このホルモン値の中に、
『甲状腺』ホルモン値も診ることが多いですが、
では、一体この『甲状腺』とは何を指しているのか、不妊治療とどうかかわるのか、
といったことを簡単にお話していこうと思います。
この甲状腺は、脳の視床下部というところから下垂体前葉に指令が行き、
甲状腺から、甲状腺ホルモンが産生されます。
そして、甲状腺の働きとしまして、
代謝とかかわる、
成長とかかわる、
というのが主ですが、
皆様もお聞きになったことがあるかもしれません、
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)という疾患があります。
これは、どういった病気かといいますと、
甲状腺機能が異常に亢進した状態となり、
発汗、息切れ、動悸、下痢、食欲亢進等、
代謝が亢進することによって起こる症状や、
イライラといった精神に影響するものもあります。
色々書きましたが、つまりは性ホルモンと一言で言っても、
他のホルモンとのかかわりもあるので、
どこか他のホルモン値に異常があると性ホルモンも影響を受ける、というわけですね。
そして、この甲状腺ホルモンの場合は、
流産率とも関係するので、異常が認められた場合は、
甲状腺の治療をされつつ、不妊治療をされると宜しいでしょう。