丹波国一宮 出雲大社
2019年4月

サンライズ号がすっかり気に入った私は今度は東京から出雲市までつなぐ出雲号に乗ってみたくなり、サンライズ号に乗って丹波国一宮 出雲大社へ母を誘うことにした。
母も以前から出雲大社と鳥取砂丘に行きたかったというし、寝台特急なんて面白そう!ということでちょうどよかった。


私は仕事帰りに東京駅から、母は自宅に近い横浜駅から乗ることに。コーヒー買って乗ろうか?とか、寝れなくなるからいらない、とか、直前までLINEでやりとりしながら、ソワソワと発車を待つ。

東京駅を出発してすぐ、ああしまったと思った。
前回サンライズ瀬戸号で四国に行った際、東京を出発してしばらくの間車窓から見える東京の夜景にとても感動したんだった。金曜日の夜10時。まだ明かりがたくさんついた大きなビルの間をゆっくりすり抜けていく。この景色を母にも見せたかった。

横浜駅で無事、両手にコーヒーを持った母が乗車。

家の外で家族と待ち合わせる時、会えるまでいつも少し不安になるのはなんでだろう。一人でいる時は何も感じないのに、この雑踏の中に家族がいると思うと落ち着かなくなる。

母の部屋でひとしきりおしゃべりをして、駅員さんの切符チェックも無事終わり、明日も早いのでそれぞれの寝床に落ち着くことに。
今回ツインが満室だったのでシングルを2つとったのだ。同じ列車に乗っているのに別々の部屋にいる。なんだか面白かった。

早朝岡山駅での瀬戸号・出雲号の切り離しはすっかり寝坊して気がつかず。目が覚めたのは太陽が昇るころ。母は部屋から日の出が見えたと嬉しそうだった。ラウンジで二人並び持ってきたサンドイッチを食べる。

出雲市に到着。ここからは一畑バスで出雲大社に向かう。

母が出雲大社のお参りには様式があることを聞き及んできてその通りにやってみようということになる。
まずは出雲大社を通り過ぎて稲佐の浜という海岸まで行く。
そこでは数人が懸命に砂を掘っていた。
ここの砂を持って出雲大社へ行き、お供えしてお祈りし、代わりに既に誰かによってお供えしてある砂を持って帰るのだという。持参したジップロックに砂をかき集めていざ出雲大社へ向かう。

参道の途中、大きなイベント会場ができていた。音楽フェスをやるらしい。子どもや若者もたくさんいて賑やかで親しみやすい神社という印象。

境内は広々としていてたくさんのお社があった。出雲大社には10月に全国の神様が集まるというのは有名な話だけど、境内にはその際に神様がお泊まりになるというお宿まであって面白かった。様々なお姿の方々が寛ぐ姿が目に浮かぶ。まあおそらく大半のイメージは千と千尋の世界観からお借りしているのだろう。


御朱印をいただいて稲佐の浜でいただいてきた砂をお供えし、代わりにお供えしてあった砂を少しいただいて、参拝終了。
お昼には2人でお蕎麦を食べて母は縁結びソフトクリームまで食べていた。めり込むハート。


電車に乗って今日のお宿、玉造温泉へ!川沿いの桜が満開でなんだか歓迎されているような気がして嬉しくなる。

玉造温泉はとても名前がいいと思っていた。それに面白い神社とお寺がある。
一つは玉作湯神社。入り口で叶い石というものをいただいて、中に入っている天然石を神社の湧き水で洗って願掛けするもの。お願い事は紙に書いて納めて来たような。
何お願いしたっけな。。。


もう一つは清厳寺のおしろい地蔵さま。可愛い顔の書かれたお札に綺麗になりたいところを塗って納めるらしい。

最近とても気になっている目尻とほうれい線とおでこのシワの部分を塗ったらやたら老け顔になり妙に心配になる。納めてあるお札を見たらもう顔中に塗ってる人もいた。その手があった。


玉造温泉街はそれほど広くないけど色々と見たり遊んだりするものがあって楽しかった。温泉が手水舎のようなものにトポトポと湧いているところがあり、説明書きによると化粧水になるらしく、スプレーボトルが売っていた。ホテルの温泉に入った後すごく肌がツルツルになったので、あれ買えばよかったかなあ。

我々のお宿は玉造グランドホテル長生閣。泊まるだけで寿命が延びそう。
赤白緑色の輪切りになっためのうが床にも壁にも敷き詰められている女神の湯がとても良かった。露天風呂も立派な石造りでいつまでもつかってたいくらい。

女神の気分でお風呂から上がると、ロビーでヤマトタケルと八岐大蛇のショーが始まるという。太鼓やらが運ばれて来てたくさんの人が集まってきた。
ショーは全て従業員によるものらしい。ホテルマンもできるし、演劇もできる。多才ですね。

私は子供の頃から着ぐるみが大の苦手で、今も変わらず怖い。口から真っ赤なベロを垂らした八岐大蛇がこっちをカッと見た時は体がギュッと縮まりました。
どうかこっちには来ないで下さいと祈りながらドキドキ観劇する。

でもショーはとってもよかったです。生の太鼓の演奏も迫力がありましたし。良い夜でした。

2人とも大満足で部屋に戻り、一晩ぶりに揺れない寝床でぐっすり眠ったのでした。

後編に続く。