監督:生野慈朗
主演:松雪泰子
:椎名桔平



映画『手紙』の監督が描く『余命』は女性に勇気と強さを与えてくれました。



大学附属病院に勤める38歳の百田滴(松雪泰子)は、研修医同期で出会い写真展入選後カメラマンに転職した良介(椎名桔平)と結婚し、ほぼ滴の稼ぎで生活を送っていた。

逆転した結婚生活を10年目にして滴の妊娠が発覚するのだが…


かつて乳癌のため右乳房を『全摘出』した滴は「女ぢゃなくなってしまう!」っと落胆するのだが、そんな滴を良介は支える。



滴の妊娠が発覚後、幸せに満ちた滴にまた『乳癌』と言う悪魔が襲ってきてしまった…『炎症性乳癌型再発』。


38歳の滴にとって最後のチャンス。


子供を諦めて治療に専念するか、ガンの進行を早めても子供を産むか…結局、産んでも自分は育てられない…。
それに良介は仕事が安定せず子供を立派に育てられるか…ガーン


苦渋の選択を迫られた滴は『病気のことを誰にも言わず元気な赤ちゃんを産む!』と決断した。


強い…強すぎます。
良介はやっと来た仕事の為離島へ…いつも支えてくれるはずの夫もそばにいない…っと言うか病気を知られ反対されるのを恐れ離島へ行くのを自ら進めたのだ。


一切のガンへの治療を受けず元気な赤ちゃんを産むと言うことは、想像を絶するほどの不安と痛みが精神を襲ったでしょう。

そんなことを乗り越え無事赤ちゃんを産んだ滴の喜びはどんなに大きかったことか。



これから先子供の成長が見られず、子供が母の存在を必要としたときもそばにいられないなんてすごく辛いだろう。


私も子供を産んだらこんなに強い母になれるだろうか?



是非、この映画で勇気と強さをもらって欲しいです。

監督:ポール・グリーングラス



2001年9月11日アメリカ合衆国で民間航空機を使ったテロが発生した。

世界に衝撃を与えたテロを描く『ユナイテッド93』は見て「おもしろかったぁ」などの感想は言えない。




午前8:46
ロサンゼルス行きアメリカン航空11便は乗客81名、乗員11名を乗せ『ニューヨーク世界貿易センター』へ追突し爆発炎上。

午前9:03
同じくロサンゼルス行きユナイテッド航空175便は乗客59名、乗員9名を乗せアメリカン航空11便を追うように世界貿易センターのツインタワーへ追突。
この時すでに報道陣が集まっており数多くの映像と写真が記録されている。

午前9:38
ロサンゼルス行きアメリカン航空77便は乗客58名、乗員6名を乗せアメリカ国防総省本庁舎(ペンタゴン)に激突し爆発炎上した。




そして、ロサンゼルス行きユナイテッド航空93便は乗客37名(テロリスト4人を含む)、乗員7名を乗せていた。

乗客は力を合わせテロリストを押さえ込み4機の内、唯一目的に達しなかった。

機内では携帯電話でそれぞれの大切な人へ電話を掛け『愛してる』と伝えていた。
もしも最後だとわかっていたら『愛してる』だけではなくたくさん伝えたいことがあっただろう。



午前10:03
ユナイテッド航空93便はベンシルバニア修のシヤンクスヴィルに墜落した。


この機体が墜落したと軍の上層部が知ったのは墜落して4分後だったそうだ。
なぜ、もっと早く情報が回らなかったのだろうか?



午後12:06
全ての民間機が墜落。



乗客全235名、乗員全33名(計268名)…救うことはできなかったのだろうか?

国や人種、宗教などの壁を越えてみんなが幸せになれることはないのだろうか?


9・11の犠牲になった方々、そして遺族の方々に心よりご冥福を祈り、二度と同じような犠牲が出ないように願いたいと思います。

監督:阪本順治
主演:江口洋介
宮崎あおい



友達からオススメされて見てみたが……辛いです…。
笑顔もなく、ホッと安心する場面もない。


タイで行われている子供達の人身売買。
親は電化製品や生活費のために子を売る…値段は1万2千バーツ(3万6千円程)私たちからすれば安い金額だが、タイの人達は少しの間だけでもいい生活が出来る金額だ。

信じられないがそんな環境にいなければわからない親の心境もあるのだろう…。


映画の中ではセンラーという8才の女の子が売られるのだがセンラーの姉、ヤイルーンもまた売られている。

売買が行われた後は子供達に売春をさせ、白人や日本人などの旅行者が子供達を買いにくる…。
幼い子供達はあらゆる事を仕込まれ大人の玩具にされるのだ。


ヤイルーンは売春をされたのちにHIVに感染してしまい売春組織に黒いゴミ袋に入れられ『ゴミ』として捨てられてしまう。
同じ人間なのにこんな事があっていいのだろうか…幼い子供の将来への夢や希望が大人によって、実の親によって黒いゴミ袋に捨てられてしまうのだ。



その後ヤイルーンはボロボロの体ではいつくばりながらも故郷へ帰るが、病気のヤイルーンは故郷からは歓迎をされるわけでもなく村八分されてしまう。
そんなヤイルーンの家族は自分達が生きていくためにヤイルーンに油をかけ生きながらに殺してしまうのだ。

家族の為にと売られ、村で生きていけなくなるからと焼かれ…ヤイルーンはどんなに無念だったでしょう。

一方、妹センラーは日本人の臓器移植が必要な子供の為にまた、生きながらに手術を受け心臓を取られてしまう。

金持ちは貧しい人間の命を簡単に手に入れられるのだ。


確かに、『もしも自分の子供が移植をしなければ1年も持ちません』っと宣告され
『タイに行けばお子さんにピッタリな臓器がすぐに手に入り元気になりますよ!』っと言われたら無理をしてでも手術を受けさせたいだろう。

人間とは恐い生き物だと改めて思ってしまった。
そんな私やあなたもいつこの映画に出てくる『鬼たち』になるかわからないのだから…。