監督:阪本順治
主演:江口洋介
宮崎あおい



友達からオススメされて見てみたが……辛いです…。
笑顔もなく、ホッと安心する場面もない。


タイで行われている子供達の人身売買。
親は電化製品や生活費のために子を売る…値段は1万2千バーツ(3万6千円程)私たちからすれば安い金額だが、タイの人達は少しの間だけでもいい生活が出来る金額だ。

信じられないがそんな環境にいなければわからない親の心境もあるのだろう…。


映画の中ではセンラーという8才の女の子が売られるのだがセンラーの姉、ヤイルーンもまた売られている。

売買が行われた後は子供達に売春をさせ、白人や日本人などの旅行者が子供達を買いにくる…。
幼い子供達はあらゆる事を仕込まれ大人の玩具にされるのだ。


ヤイルーンは売春をされたのちにHIVに感染してしまい売春組織に黒いゴミ袋に入れられ『ゴミ』として捨てられてしまう。
同じ人間なのにこんな事があっていいのだろうか…幼い子供の将来への夢や希望が大人によって、実の親によって黒いゴミ袋に捨てられてしまうのだ。



その後ヤイルーンはボロボロの体ではいつくばりながらも故郷へ帰るが、病気のヤイルーンは故郷からは歓迎をされるわけでもなく村八分されてしまう。
そんなヤイルーンの家族は自分達が生きていくためにヤイルーンに油をかけ生きながらに殺してしまうのだ。

家族の為にと売られ、村で生きていけなくなるからと焼かれ…ヤイルーンはどんなに無念だったでしょう。

一方、妹センラーは日本人の臓器移植が必要な子供の為にまた、生きながらに手術を受け心臓を取られてしまう。

金持ちは貧しい人間の命を簡単に手に入れられるのだ。


確かに、『もしも自分の子供が移植をしなければ1年も持ちません』っと宣告され
『タイに行けばお子さんにピッタリな臓器がすぐに手に入り元気になりますよ!』っと言われたら無理をしてでも手術を受けさせたいだろう。

人間とは恐い生き物だと改めて思ってしまった。
そんな私やあなたもいつこの映画に出てくる『鬼たち』になるかわからないのだから…。