雨が降ったりやんだりの超早朝走行 | 旅はブロンプトンをつれて

旅はブロンプトンをつれて

ブロンプトンを活用した旅の提案

この頃は、天気予報がコロコロ変わり、雨雲ズームレーダーも細かいところではあてになりません。
先日休みの日に件のサイトには接近している雨雲の表示が無く、降ってくるのは午前8時以降という予報を信じて6時半に家を出たら、学芸大学付近で霧雨となり、中目黒で本降りとなり、「もう少しだからいいや」と走ったら、渋谷に着くころにはずぶ濡れになってしまいました。
たまたまいつも立ち寄っているファミレスに入ったら、いつもの店員さんが「海からあがったばかりの海女さんでも入って来たか」という顔をして私をみつめ、見るに見かねたのか「これ、使いますか?」とタオルを差し出してくださいました。
この時は、潔くブロンプトンによる前進を諦めて、途中から電車利用にスイッチしなかった自分を反省しました。

そこで、超早朝にブロンプトンで横浜市内の自宅から都内に走るようになって、当たり前のことに気付きました。
すなわち、午前3時台の自転車走行は、鉄道やバスをあてにできない、心細い、大いに孤独な走行になります。

しかもその時間帯は夏でも真っ暗なため、空に雲が垂れこめているのかどうか、それが雨を降らせるようなタイプの雲かどうかも分かりません。
だから上述のように途中で雨が降ってきても、まだ明かりのついていない駅の改札前で雨宿りしながら本を読んで時間を潰すなどしか、降雨をかわす方法を思いつきません。
もしもパンクなどしたら、それこそ駅で始発を待つことになります。
電車に乗ったところで、目的地が駅から遠ければ、下車駅から延々とブロンプトンを曳いて歩くことになります。

タクシーを拾うといいう手もありますが、その時間帯は深夜料金で2割増しですから、自腹を切ってでの利用では、通勤やお散歩で使うのには割に合いません。
午前3時台ですと、24時間営業のファミレスやファストフード店があったとしても、まだ朝食を提供する時間になっていません。
コンビニエンスストアのイートインコーナーも、大概は閉まっています。
こういう時のために、ネットカフェがあるのかもしれませんが、まずブロンプトンを駐輪ないしコインロッカーに入れなければならないのと、あそこは空気がよろしくありませんし、ネットがある環境ではあまり読書ができないのです。
子どものころにあったような、24時間開放されている駅の待合室があれば良いのですが、夜行列車のない今、そんな場所はありません。

今の時期は梅雨明けまでは関東も雨季にあたりますから、梅雨前線が上へ行ったり下へ行ったり、勢力が増したり弱まったりと予報する方も難しいのでしょう。

おまけに最近は線状降水帯みたいに雲の列があって、先日は家を出るときにはやんでいるから平気だと思ったら、新宿へゆくまでに田園調布から都立大学付近と、中目黒から原宿付近の2か所で降られてしまいました。

いずれもレーダーで確認すると、雲が東西に連なっていて切れ目がありません。

その帯を通り過ぎてしまえば、向こう側は降っていないので、ズームレーダーをにらみながら、本降りになってきたら陸橋の下や駅の構内に避難して、小降りになってきたら走り出してということを繰り返しました。

でも、そこまで走ってきて体温が高くなっているせいか、息があがって二酸化炭素の排出量が増えているからなのか、少し休んでいると蚊が寄ってきます。

今はデング熱なんてありがたくない病気を媒介するとしっているので、あまり刺されたくはありません。

仕方なしに、降っていても走り出すということを繰り返しました。


これが午前4時台になりますと、多少事情が変わってまいります。
4時も30分近くになると、もっともはやい始発列車が動き出します。

そうすると、今いる場所と最寄り駅はどこか、上り始発列車は4時何分かを確認します。
始発駅に限っていえば、私の家からだと、南へ行く場合は新川崎駅4時43分発横須賀線下り、西へ行く場合は武蔵中原駅4時43分発南武線下り、そして、北行きないし北東方面は蒲田駅4時22分発京浜東北線下り、北行きないし北西方面は目黒駅4時32分発山手線外回りになります。
東行きが無いのは、家から東だと東京湾があるから、鉄道線が無いのです。
羽田空港に行けば、アクアライン経由で房総半島方面のバスがありますが、鉄道はありません。
また、4時を過ぎると吉野屋さんだけはもともと築地で創業したからなのか、朝食を食べられるので、重宝しています。

そして、4時も30分をすぎると、そろそろ駅が入口を開き、自分と同じように始発電車に乗る人たちが集まってまいります。
雨の日など、元住吉駅には駅が開く前から待っている人たちがいます。
私はその時間に元住吉駅を通りかかると、天気の良い日はそのまま渋谷方面に走るか、始発電車を待つか、以前は逡巡しておりましたが、今なら迷わずに走る方を選択します。
ブロンプトンは、その時間はとくに速く走れますから、東横線の登り始発電車が元住吉を出る4時59分には、多摩川の橋や環八も渡り、呑川沿いを北上し、碑文谷交差点あたりまで走ってしまっています。
僅か29分の間に、5つ先の駅まで行ってしまっているわけです。
そこから、当該電車が北向きに自転車を走らせている自分を追いかける展開になるのですが、その電車が渋谷駅に着く5時20分には、既に原宿辺りを走っています。
結局、この電車が自分を追い越すのは、北参道駅と新宿三丁目駅の間あたりと、腕時計をみながら計算しています。

なお、時刻表オタクの間ではよく知られておりますが、夜行列車を除く、日本でもっとも朝早く走り出す列車は、桜木町駅4時18分発京浜東北線上りです。
しかし、私の家からだとわざわざブロンプトンで桜木町駅まで南下して、京浜東北線の北行きに乗る意味がありません。
それなら、上述した蒲田始発の京浜東北線始発列車に乗った方が、東京駅からの総武快速線、上野駅からの常磐線、宇都宮線、高崎線など、より早い時間帯の列車に乗り継ぐことが可能になります。
同じ理由で、中央本線の始発に乗りたければ、南武線から乗るよりも、三鷹駅までブロンプトンで走って4時40分発高尾行きに乗った方が、そのあとの接続列車も乗り継ぎがスムーズです。
ブロンプトンで日吉から三鷹まで2時間はかかると思いますが、今の自分は2時40分に家を出ることはそんなに大変ではありません。

話を通勤時に戻します。

雨が降ったりやんだり、天候が不安定な今の季節は、できれば電車が動いている時間に自転車に乗った方がよいのですが、それでもコロナもまた流行ってきていることだし、どうしても涼しい時間帯に走るということであれば、陸橋や歩道橋の下、屋根付きのバス停、営業前の駅、軒の広い店など、無料で雨宿りができる場所、或いは、24時間営業のコンビニやランドリー、深夜営業のファストフード店や喫茶店、ネットカフェなど、有料でも緊急避難的に雨宿りできる場所を普段からチェックしておきましょう。

私が暗い中走った感覚では、最近はやりの24時間営業の夜間無人フィットネスジムの会員になるというのもひとつの手です。

あの手の施設はコインランドリー同様に、午前3時の街中で目立っています。

毎月お金はかかるものの、沿線を走っていると各駅ごとに存在し、自転車併用通勤の行き帰り、とくに自分のような超早朝出勤をしている人間には、皆が利用していない空いている時間帯にシャワーを浴びることができます。

今の季節、復路は灼熱地獄になってしまいますから、こうしたエアコンのきいた施設に入ってエアロバイクを漕いだり、トレッドミル(ルームランナー)で有酸素運動して、電車に乗って帰るというのも、運動のレパートリーが増えて面白いのではないでしょうか。

私自身は、痩せたくてフィットネスクラブに入ったものの、なかなか毎日のようには利用できず、結局目標を達成できなかったという痛い経験がありますが、現在のように、外でまとまった距離を毎日自転車で走っている前提で、プラスアルファとしてフットネスジムを利用するのなら、そういう場所は同じ目的をもって運動している人が集まっているでしょうから、励みになると思います。

ただし、あくまでもブロンプトンをつれて旅をするため、健康を維持するため、様々に身体を動かす一環としてということで、それだけに頼ることにならないよう、注意することが大事です。

人間、どうしても安きに流されて、しまいには良い習慣そのものを失ってしまうことになりかねませんから。

超早朝運動、やってみると意外にいろいろとできそうだということが分かってまいりました。