今回取り上げるのは「力」のカードです。
今年始めの3枚占いにも、今年に入ってからのセルフ占いにも、
まあまあの頻度で出てるのに、解説してなかったなー、と、思いまして。
正位置の意味は、
「感情や状況をうまくコントロールできる」
「明るく力強く物事を解決していく」
という感じです。
あとは、「強気」とか、「元気」とか、「勇気」とか。
逆位置は、
「感情のコントロールがうまくいかない」
「何かをコントロールするつもりが、抑えつけすぎてしまう」
「わがまま」
といった意味になります。
カードには、
女の子が未来を見ながら、ライオンを抑えている絵が描かれています。
やんわりと、でもライオンが好き勝手しないように、適切に抑えています。
ライオンの大きさから考えて、その女の子は大きすぎます。
巨人族なのだそうです。
私が使ってるカードの解説だけでなく、
友人もその著書の中で言っていますので(下もご参照ください。)
(著書内で引用されているカードは私が使っているものとは流派の違うカードです。)
おそらく彼女が巨人族なのは、わりとスタンダードな解釈なのだろうと思います。
「百獣の王」であるライオンを、やんわりと、でも力強く、抑えているので、
このカードには「コントロール」の意味があります。
そして「奇跡」の意味もあります。
「夢は見るものじゃない、叶えるものだ」
と、よく言われますが、
それと同じで、
「奇跡は起こるのを待つものじゃない、起こすものだ」
なのです。
ミラクルって、待ってても起こらないんです。
何もしないでぼんやり過ごしていたら、
ある日突然奇跡が起こって、
すべての問題が解決して、
そしてお姫様は王子様と一生幸せに過ごしました
……なーんてことは、ありえないんです。
この世はおとぎ話じゃないんでね。
奇跡を起こすために必要なのは、
「どんな未来を望むのか、はっきりとヴィジョンを持つこと」と、
「望む未来の実現のために、感情や状況や、その他どんなものも、
適切にコントロールし続けること」です。
・「自分が本当にしたいこと」をはっきり自覚すること
・ぶれないこと
・逃げないこと
・感情に流されないこと
・目上の人や強い人や権威に媚びないこと
・地道なクソみたいな努力を「これでもか」と二兆回言うほど重ねること
…などが必要です。
ちょっと耳に心地いいこと言って、
「自分のビジョン通りやればうまくいくはずなのに、やらない奴らはダメだ」と言ってみたり、
うわべだけでついてくる人をたくさん集めたり、
自分が今持ってる権限を駆使して他人に泥仕事や尻拭いを押しつけたりしても、
長期的に見れば、なーんも変わらないんですよね。
(もしくはかえって事態が悪化するか。)ウケるわ~
そんなものは「奇跡」と言いません。
どれだけすばらしいヴィジョンを持っても、それを実現するのは大変です。
ヴィジョンを人と共有し、
(その段階で人の意見を聴きながら、ヴィジョンの修正を迫られることもあるでしょう)
実現のための泥仕事を二兆個くらい積み重ね、
外部環境の変化にも、急なアクシデントにも対応し、
ヴィジョンの実現と直接関係ない泥仕事も四兆個くらいやって、
クソな奴らを取り込むかねじ伏せるかして、
途中で討ち死にしたら元も子もないので、自分の命や生活や立場はきちんと守って、
「しなやか教」を嘲笑ったり批判したりしてる場合じゃなくて、必要ならそれもやって、
(だからって後進に「やれ」って押しつけるのはNGですけどね。)
っていうか清濁併せのんだあらゆる手を打ちまくって、
……etc.etc.……
……うん。ごめん。無理。
……まあ、無理とは言いませんが、かなり難しいです。
そのため、このカードには、
「困難なことをやり遂げる」の意味もあります。
まとめると
可愛らしい女の子の絵とか描いといて、わりとスパルタなカードです。
せいれいさんのおともだちのタロット本はこちら!
(悪魔さんがかわいいです(*^_^*))
↓ ↓ ↓
※1
あくまで「単体での」「基本的な」カードの意味です。
ご相談のシチュエーションや、
他に出たカードとの組み合わせや位置によって、
スポットがあてられる意味は異なります。
※2
わりと、「せいれいの独自解釈」です。
解説書はそれなりに読んでますけど、
それ以上学校とか通ってるわけじゃないので、
けっこうな独自解釈です。
占い勉強中の方はあまり参考にしないでくださいね。