2013年4月のパリ滞在記vol.3 |   湘南フレンチ・ビストロ料理教室  おうちで作るパリごはん                 ATELIER RUE GREUZE

パリ滞在記vol.3

朝、6時45分。
爽やかな日差しの中、シャルル・ド・ゴール空港に到着。

結局一睡もできずにフラフラ~っとしながら、入国審査へ。


しかし、ちょうどほとんど同じ時刻に到着したヨーロッパ圏外の飛行機がもう1機あったようで、外国人用のゲートは様々な国のひとで混雑していた。


あまりに眠く、のろのろとみんなに抜かされながら歩いてたので、大行列の一番後ろの方になってしまった。


これは、1時間くらいはかかりそう。


「あ~、ヨーロッパ人用ゲートはあんなに空いているのに、いいなあ」

「さっきのフランス人のおじさん、もう入国してるよ~」


なんて思いながら、パスポートをバックから取り出し、手に持ってポケーっと待っていた


すると、むこうのほうから何の係の人かよく分からないけれど、こちらに向かってきた。


そして、「ニホンジンですか?」


と、たどたどしい日本語で話しかけながら、私のパスポートを指さしている。


そうだと答えると、なんと!


外国人用ゲートとヨーロッパ人ゲートの間の特別なゲートが・・・・


パカッと開き・・・・!


「こちらへどうぞ」


と通されて、最前列に!


・・・・後ろに並んでいる方々の視線が気になりましたが、ここは、あえて振り返らず。


そして、その親切な係のひとは、入国審査を行うポリスに


「彼女、日本人だから。よろしく!」


と説明している。


そしてポリス(イケメン)は、なんと、日本語で


「コンニチハ。モクテキはナンですか?ヒトリデスカ?ドレクライタイザイしますか?」


と聞いてきてくれるではないですか!


日本語で滞在期間などを伝えると


「ホントニ~?」


などと日本語で返してくれました。


日本語上手ですね、とほめたら、


「ベンキョウしています!キョウハ、ニホンノカタにアエてウレシイです」


と言ってくれて、私も嬉しくなりました。


が、


その後、ポリスさんが入国スタンプを押すためにパスポートをパラパラ~っとめくると・・・・


そこには私のフランスでの労働ヴィザが貼ってあり・・・

(10年パスポートなので、貼ったままなのです)


ポリスは


「な、なんだ。フランス語、しゃべれたんだね・・・・」


と、フランス語で言う。ちょっとがっかりした顔。


いい雰囲気が微妙に台無しガーン


でも、すぐに気を取り直してくれて「いい旅を!」と言ってくれる。


先ほどの親切な係のひともニコニコ手を振ってくれている。


入国から、なんだか幸先の良いスタートがきれたと思った。


次なるハプニングが待ち受けているとも知らずに。


続くドキドキ