そんなわけで早々と入国できて、気持ちもウキウキしていた。
「えーっと、今何時かなあ。まだ7時15分くらいな~」
と思いながら、時計を探す。
しかし・・・・
目の前に見つけた時計の針は、8時20分をさしている。
あれ、おかしい。
確か、到着が遅れたなんてことは言ってなかったように思う。
まあ、フランスだから、多分間違ってるのをそのまま直してないとか、そんな感じかな~?
でも、念のために近くにいたフランス人のおばちゃんに聞いてみる。
「何時かって?えっと~8時20分よ」とニコっ素敵な笑顔で答えてくれる。
私はフランス語の聞き取りが悪くなったの・・・・かも
もう一度、聞き返してみる。
「だから、はちじ、にじゅっぷんよ。今日から時間変わったからね」
おばちゃんは相変わらず笑顔で答えてくれる。
・・・・・なんと
到着したその日から夏時間になり1時間進んでいたではないですか!
このままでは、その日に約束している友人との待ち合わせに間に合わない!!
そうだ、電話!
・・・・充電切れてる。
どこかで充電できないか、アセアセしながらパリの友人達への大量のお土産を含む荷物を持って動き回る。
うろうろしている間に1時間ほど経過する。
先ほど同じ飛行機に乗っていた人たちが、やっと出てきたのが見えた。
その後、運良くなんとか友人と合流することができた。
すでに機内で食べたおかゆはとっくに消化して腹ペコ。
早速楽しみにしていた「パリグルメツアー」の開始。
荷物を一旦滞在先に置き、18区にあるLe Bal へむかう。
こんなすてきな石畳の小道を抜けたところにある。
最近新しくできたカフェで、現代アートや写真などが展示してある場所に併設されている。
展示写真の中に・・・・
世界のアラーキーの作品もあったり。
この店は、お洒落なパリジェンヌの間で人気急上昇中で、家族連れも多いのだとか。
モダンで店内も現代アート的な造りだ。
この日も満席でひっきりなしにお客さんが入れ替わっていく。
ラッキーなことに窓際の席がちょうど空いた。
カウンターのほうを何気なくみてみると・・・・
なんと、いきなり知人に遭遇した!
彼も有名店のシェフで、ランチをテイクアウトで買いに来ていたところだった。
最近パリでは、イングリッシュ朝食っぽいものが流行っているようで、
このカフェでもその流行にのったメニューだった。
こちらは、目玉焼きにベーコン、手作りソーセージとスコーンのプレート。
これは、牛肉のコンソメスープにパン生地をかぶせて焼いたものとサラダのプレート。
これだけでも、確か15~20ユーロくらいとそこそこのお値段。
この内容にしてはちょっと高いかな、と思ったが食べてみて納得。
ソーセージの味、卵の火の入れ加減、サラダのドレッシング、スコーンのサクサク感、
どれをとっても、キチンとブレずに作っている。
ゆったりした日に、ブランチに来たくなるような店の雰囲気と、味の良さ。
食後には紅茶とスイーツを注文。
バナナブレッド。
一番人気のレアチーズケーキ。(7ユーロとちょっと高め)
どちらも、大きめで美味しかった。
数年前までは、フランスではフロマージュブランの焼きチーズケーキのようなものはあったが、
いわゆる日本のようなレアチーズケーキはあまり見かけたことがなかった。
その後スーパーでもよく目にしたので、どうやら最近になって流行っているようだ。
パリの食の流行も少しずつ、変わっていっているのを実感した。
お店情報
Le Bal Café
Adresse : 6 Impasse de la Défense, 75018 Paris
Téléphone :01 44 70 75 51 メトロ Place de Clichy
続く。