前回のお話し
☆お父さんがALSになって入院 【私の世界観 第18話】
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第１９ 話
父は不治の病になり、入退院を繰り返しました。
入院して2年が過ぎた頃、私が小学6年生の冬だったかな。
ずっと住んでいた家が
市役所の道路拡張で引っ越さなければならなくなりました。
この家はおじいちゃん、おばあちゃんもずっと住んでいた家。
昔は
おじいちゃん、おばあちゃん
父の兄弟８人
そして鉄工所で働く住み込みの人も住む
大所帯な家でした。
その家が壊される。。。
昔からの荷物も多かったし片付けが大変でした。
今度行く家はとりあえずの市の借家。
荷物を大幅に処分して行かなければなりません。
しかもその場所も同じ市内とはいえ、駅から遠い行ったこともない場所。
どうしてこんな時に父はいないんだろう。。。
校区外からバスで学校に通わなきゃならなくなったのでそれも不安でした。
父の看病
引っ越しの片付け
母は忙しくてほぼ家にいない
通学が遠くなったこと
そして
もうすぐ中学生
そんな多感な時期に私はいました。
何もかも
うまく行かないような
どこを切り取っても居場所がないような
そんな情緒不安定な私。
またまた消えたくなっていました。
妄想の世界が好きだった私は
いつも寝る前に別の世界に住んでいる「私」を見ていました。
その世界の「私」は
両親に愛されていたり
好きな人と仲よかったり
ステキな家に住んでいて
キラキラしてて幸せ
今が不幸だって前提の中で
つかの間のまぼろし、幸せを夢見ていたのでした。
そんな妄想の一方で
死にたくなるほど辛くなったりして
「自殺」することを考えていたりしました。
どうしたら死ねるんだろう
痛いのは嫌だ
苦しいのも嫌だ
どうしたら苦しまず死ねるんだろう
読書が大好きだった私は
本で知り得た知識から
雪の中で睡眠薬を飲んで
そのまま眠るように
寒さで凍死する…
そんなことまで妄想していました。
なんて暗〜い子だったのでしょう！
そんな自分をひたすら隠し
毎日を送っていました。
寂しい自分
その寂しさは
小学校の卒業式に現実となります。
その日の朝
母がまたまたヒステリーになり
卒業式を欠席。
入学式も時もそうだった！
なんでいつも私ばかり！
今度は父もいません。
たった一人の卒業式になりました。
今思うと
私が心の中で
「寂しい」「居場所がない」「ひとりぼっち」
っていっぱい思っていたので
周りのみんなは幸せなんだ
私だけ幸せじゃない
そういっぱい思い続けていたので
見事に現実になって
たったひとりぼっちの
卒業式になってしまったのだってわかりました。
そして心の中で
「ほらね、やっぱり…、私って不幸でしょ
」
そうやって確信に変えて不貞腐れてきちゃったのでした。
あの頃の私に教えてあげたい。
もっと幸せになる方法はあったんだよって。
自分の居場所はちゃんとあったんだよって。
そして未来の私はちゃんと幸せだよって
そう教えて安心させてあげたい
続きはまた明日。
今日も読んでくれてありがとうございます
身体へのコンプレックス【私の世界観 第２０話】
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