今回のKula Shakerのコンサート旅行では、思いがけなくとてもラッキーなことがあった。
ライブの翌日、美術展を観に行こうと、宿泊した赤坂から歩いて国立新美術館に向かっていたとき、確か、乃木坂駅周辺あたりでスマホのグーグルマップが示す経路の方向がわからなくなり、道端にある看板の周辺地図を見たりしてうろうろしていたら、前から歩いてくる人がKula Shakerのドラマーのポールに似ていたので（長身で、トレードマークのキャップを被っていた）、ご本人ならば気づいてくれるだろうと思って、いきなり「ポール！」と声かけてみたら、こちらを見て、びっくりした様子だったけれど笑顔で寄ってきてくれた(笑)。私もすぐさま「昨晩のライブ観ました！」と英語で話し始めたら、ファンだとわかってくれて、とりあえず歩道の端に寄ってちょっと立ち話をすることができた。今思えば、いきなり名前を呼びかける前に、”Excuse me”と言うべきだった・・と反省したが、私もびっくりして焦って思わず名前を呼びかけてしまった。
「昨晩のライブ最高でした、Greatest!」と伝えたら、「3日目だから、初日、2日目とウォーミングアップして良くなっていったからね (better and better)」と言っていた。そして、道で声かけられたのに驚いたようで、「イギリスではあまり有名じゃないから、外を歩いていて声かけられることはめったにないんだよ」と言っていた。そして、自分はFulhamに住んでいるけど、メンバーのクリスピアンやアロンザもWest London出身で、TwickehnamとかHounslowとかその辺で育ったんだ、というようなことを話してくれたので、「私もFulhamは行ったことあります、リッチモンドで英語を勉強してたんです！Hounslowと聞くとインド系コミュニティの雰囲気思い出しますね」とかなんとか、興奮して余計なことを口走ってしまった。そして勢い余っていたのか自分、思わず「これからどこに行くんですか？」とポールに聞いたら、「今日はちょっと風が強いけど天気が良いので、帰る前に散歩している」ということだった。ライブの当日、がんばって出待ちするかもと思って（実際はしなかったけど）持参していた新譜ＣＤのジャケットにサインをお願いできた。ポールに「君はこれからどこに行くの？」と聞かれたので、「美術館に」と言ったら、「何を観るの？」と聞いてくれたので、マティスと言ったら、ニューアルバムのジャケットに「Enjoy the Mattisse show!」と書き添えてサインしてくれたので感激した。そして、ジャケットの見開きに掲載されているメンバー4人のカバー写真を差して、「これ僕の奥さんが撮影したんだよ」と教えてくれた。なんでも、奥さんと旅行などで海外に行くと美術館を訪れるそう。
↑ポールの妻（Nicole）が撮影した写真
ばったり会った時から、サインと写真をとりあえずしてもらわなきゃ！と、かなり焦ってしまったけれど、お話ができたのは本当に良かった。そして、他のメンバーの皆にもよろしくお伝えくださいと言って別れたが、ポールはおそらく赤坂方面へ歩いて行ったようだった（美術館の帰りに、偶然会って立ち話した場所を確認してみたら、そこはお寺のビルの前だったのも、何かの縁？(笑)）
まったく予期せず道端で好きなバンドのメンバーに遭遇するなんて、、そういう場面はこれまでの自分のcarefreeな音楽ファン人生〇十年間で、よく妄想してきた典型的なシチュエーションなのだが(笑)、それが現実のものになり、前夜の素晴らしいライブの記憶が吹っ飛びそうになるくらい驚いてしまった。確かクリスピアンのSNS投稿で大阪、名古屋で入待ちか出待ちのファンとの集合写真を見たけれど、東京公演は出待ちはあったのだろうか？私も念のため出待ち準備でアルバムとサインペンを持参して行ったが、ライブを観て大満足して、出待ちすると夜遅くなり、ライブ後はきまってよく眠れないし（年を取って睡眠不足がつらくなってきた💦）、翌日の予定もあったので、ライブで満たされた気分のまま、出待ちはスキップしたが、翌日ポールに偶然会えて本当にラッキーだった。ポールはとても気さくで話しやすくて、ファンに対して気遣いしてくれるような印象だった。
後から思ったけれど、新譜の中でも、クリスピアンがポールの弟さん（兄？）と一緒に作ったと言うIndian Record Playerが好きなので、そのことを伝えれられたら良かったかも・・。でも、とっさの出来事だとなかなか頭が回らないものだ。クリスピアンがハチミツを飲んでいるという投稿を見かけたので、マヌカハニーのど飴を渡したいと持参していたので、それもポールに渡せばなお良かったが、すっかり忘れていた。何はともあれ、最高のコンサートを観た翌日に、最高のおまけというかボーナスをもらった気分だった。