エッセイ
「“姫”が“男”になったら&その逆6」
こんにちは。RIOです。
このエッセイ「“姫”が“男”になったら&その逆」シリーズは、有名な物語でよくある『~姫』とか『~太郎』のタイトルをそれぞれ『~男』とか『~女』のように性別を逆にしたら、その内容はどのようになってしまうのかを考えてみようという世界的・画期的なエッセイです。《まだゆーとるな》
そして今回も『桃女』のつづきなんですが、今回で4発目です。
一体何発やれば気が済むんでしょうかね?《あんたに聞きたいわ》
やっぱり書いてるぼくですらいつ終わるのか全く分かっていません。
まぁいつか終わるでしょう。《相変わらずええ加減やの》
前回は、やっと桃女が登場しました。リンクを貼っておきます。
それでは、レッツスタ~ツ♪《やかましいわ》
『桃太郎』→『桃女』(4発目)
真っ二つに割れた桃の中から立ち上がって出てきた小さな桃女は、まるで釈迦のような事をしておじいさんとおばあさんをビックリさせました。
がしかし、桃女はまた桃の殻の中に戻ると横になって殻を閉じようとしました。《なんでそこへ戻ろうとするかな》
その様子を見ておばあさんが言いました。
「桃ちゃん、もう桃の中には戻らんとお布団の中で横になりなさい」
すると桃女は動きを止めてじっと何かを考えていましたが、今度は立ち上がらずにハイハイで殻から出ようとしました。
おばあさんは
「あれ?さっき立って歩いてたのに、なんでハイハイなん?あんな事してたぐらいやからめっちゃ頭ええんちゃうん?」
すると桃女は
「いや~つい勢いで釈迦の真似事をしてもーただけ(照)」
と照れながら言い、ハイハイで桃の殻から出てきて、今度は布団の上で横になり目を閉じました。
おばあさんは毛布だけじゃ寒いやろうと、掛け布団を持って来て桃女の上に被せ、そっとその場を離れました。
そんな不思議な大事件があった日の翌朝。
おばあさんはスヤスヤと眠っている女の子の寝顔を微笑みながら見ていました。
そしてジグソーパズルに熱中しているおじいさんに言いました。《やっぱりパズルやっとるな…》
「なぁなぁチミ。この子の名前やねんけど、ウチが決めてええ?」《名前より先に服をどーにかしたれよ》
おじいさんはパズルから目も離さずに答えました。
「ああ、好きにしたらええがな」
おばあさんは嬉しそうに言いました。
「じゃあ『桃子』にするわ♪」
おじいさんはチラっとおばあさんの方を見て
「『桃子』か…ええ名前やな。やっぱりあれか?パンツの穴か?」

「ちゃうし」
「ちゃうんか。…ああそうか。ラ・ムーやからか」

「ちゃう!」
「それもちゃうんかいな……あー、声がか細いからやな?…ローンリー♪ロマーンサー♪出逢いはミステリー♪」
「ボーイ♫…心に深く♫…伝える愛は♫…ボソボソ♫…ちゃうって。桃から生まれたからやんか。それと菊池家やから」
「なるほど。桃から生まれたから『桃子』か……って、まんま『菊池桃子』やんけ!!」
おじいさんは驚いていました。《そっちで驚いたんか…おっそ…》
おばあさんは桃子の寝顔を優しく見つめながら言いました。
「でもこの子、大きくなったらこの画像のように菊池桃子みたいになるかもね👀」

それを聞いておじいさんは、ようやくパズルの手を止めて立ち上がり、桃子の寝顔を見に来ると
「画像って何や?……ほんまやな。間違っても『桃屋のおじさん』やなくて良かったわ」
おばあさんはムッとしながら
「なにゆーてんの!なんでこんな可愛い桃子が桃屋のおじさんって!!」

しかしおじいさんは相変わらずのほほんとしながら
「だけど桃屋のおじさんの三木のり平とオロナミンCの大村崑の区別付かん人がおおいらしいで?」

「いつの時代の話をしてんの!!知らんがな!!ほんで余計な画像を貼りなさんな!!チミはパズルやっとき!!」
おばあさんはえらい剣幕で怒りました。
おじいさんはそんなおばあさんを不思議に思いながらも
「画像って何の事やねん?……でも、わしも似てると思うけどな…その二人」
「まだゆーか!?ええ加減にしーや!!」
「もちろん桃子も菊池桃子に似てるで。あ、どっちも菊池桃子か?わっはっはっは」
と大笑いしながらジグソーパズルを再開し始めたおじいさんを見ておばあさんはため息をつきましたが、ちょっと機嫌が直り、また微笑みながら桃子の寝顔を眺めていました。
とゆーわけで、次回につづきます。《まだ終わらんかーい》

《デカい桃やな…》
ほなね~♪