私頭が悪いのって言う女の子を嬉しそうに眺めて笑う初老の男も悲しい目をしてあの丘を眺めるのだろうか。
安全な所から彼是議論するのは簡単だと言う彼も安全な所にいるのではないか。
なだらかな丘はそのまま地平線まで繋がっていてまるでどんな叫びも願いも無へと吸い込まれて、もしくは霧散してしまいそうだ。
一人では哀しみは増え募るばかり。
手を取り共にこの場所に立つ人々の尊さよ。
あなたが居て良かったと心から思うよ。
何も無い場所に何かを見つける様に
音の無い夜にリズムを探す様に
新しい眼をもって歩いていける人で有れますように。