2013/06/03 | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。

長い夢を見たような気がする。

平凡な日常を送り、日々の苦い汁とたまに味わえる、ほんのり甘い汁を啜って暮らしている夢だ。

夢の中の私は仕事先で上司に叱られ、知らない妻と夫婦喧嘩をし、金曜日の夜に居酒屋でビールを馬鹿みたいに飲み続けていた。

変にリアルな世界だった。
もしかしたらこれは自分の未来のことで、予知夢のようなものなのかもしれないとも思った。

・・・これは、自分と人間社会があまりにも違いすぎで、無理やり適合しようと足掻いている自分なのだろう。
元々私は社会に合わない性格で、これまでは学生身分ということで、特権的にその自分と社会の食い違いを許されてきた。しかしそれもあと約四年で終わる。

その時、きっと私はこの夢の中の私のようになるだろう。
そしていろんなものに押され挟まれして、潰れていく。

今の私が、これから一体何をするのかは私にはわからない。わからずにのうのうと暮らしてきたからこそ、この夢を見たのだろう。

これまでは将来なんてどうにでもなれと思っていたが、考えてみると、1つこのままだと大きな後悔をしたまま死んでいきそうな事項が見つかってしまった。

少し、将来の自分に対して警戒心を持とうと思う。
かと言って酒も煙草もやめる気はサラサラないが