学校なんて大嫌いだ | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。


・・・・・・・っ!

 あ~、8月30日ももう終わる・・・。

 やだなぁ、学校行きたくねぇ。
大半のクラスメイトはプレーンなやつばっかりだし、授業はまるで教師が「早く定年にならねぇかな」と待ち呆け続けてるようなつまらんテンプレ授業。
 正直言って、心にどころか鼓膜にさえ極力届けたいとは思わないような、そんな授業。んでもって俺たちはそれをひたすら聞くともなしに聞きながら、半日を終える。

 そして、俺と俺のような人間のやる気に毎日刺し続けるとどめがこれ

 また明日も学校かよ・・・クソッタレめ。

 刺激もなにもなく、愛想笑いと眠気だけで1週間の約7割を埋めさせられるこの屈辱感。
かといって打開策もなく、ただ鬱々とした感情で帰る夕暮れのあの道。

 余りにも毎日が不毛すぎて、さして脳からアドレナリンも放出されずに、プレーンで味気ないあの毎日。そんな日が延々と続く。やってられるかってんだ。

 そう思って家に帰り、何かをするには就寝までの時間がなさすぎる。明日も学校がある、やってらんねぇ。帰って唯一の救いの瞬間の風呂をさっと済ませる。その前後に風呂。手持ち無沙汰だけど、このまま寝るのはあまりにももったいないからネットやら読書やら。


んで、寝る。
      地獄の明日がくる。

 目が覚めて一番に思うこと。
        「あぁ、今日も学校だ」

場合によっては、「こんなに晴れてるのに」・「曇ってるな、お似合いで」・「雨なのにわざわざ家から出て」・・・・・・・・・・・・・共通する本心は「ふざけんな」。

 歯を磨いて、あるいは歯を磨く前に朝食。気分はおそらく死刑執行前日の最後の晩餐。



「行ってきます」

その意味は
「やってらんねぇ」


 そうやって俺たちは来る日も来る日もコンクリートの箱に閉じ込められて、テンプレートの授業をする教師に合えば「おはようございます」、今日もいい天気ですね、どうせ日が暮れる直前まで箱の中だけど。
 そんなに毎日学校にだらだらとアリの巣のように通って楽しい? ねぇ、楽しい?

 んなわけねえだろ、糞が。



至極幸いなことに、今年は夏休みが9月3日に始まる。

だから俺はその前日まで、今日のような愚痴をここで吐き続ける。

そうでもしなければ俺は狂ってしまうような、そんな気がする。あるいはもう狂っているんおかもしれない。

とにかく、俺が言いたいことはまとめてしまえばこの一言に尽きる。





  学校なんか大嫌いだ。