まあ、案の定、というかそうであってくれないと困るんだけど、
やっぱり米沢穂信は上手かった。
内容としては、大学の資金が足りず、休学をして古書店でバイトを始めた青年と、亡き父親の書いた小説を探す女性の物語。
個人的に「あ、ここはいい」と思った点は女性の父親の隠された過去と、その父親が書き残した小説の関連性が糸を引いていくところです。
最近小説のタイトルを見て立ち止まってしまうことが増えたんですよね。それより前はタイトルは流すように見て、目的の小説だけ買って帰るだけだったんで。
でもなんかね、ほら、夏休みって暑苦しいじゃないですか、そうなるとフラフラっと本屋とかに涼む目的で行くことも増えて・・・・・・、まあ僕は大学受験西南ですけども。
あぁ、はいはい。感想ですね、感想。忘れてませんよ。ちょっと脱線したかっただけです。
主人公の青年の心理の動きが読み取りやすかった、というか、あれは読者の気持ちに主人公が添っていくような書き方だったのかな? とにかく、主人公への感情移入がすんなり出来て、それゆえに話への集中も途切れることは無かった。
だからぶっちぎりでどっぷりハマって読むにはオススメの小説かもしれない。
ただ・・・終わり方がドライな感じになってたのは僕としては気持ちよくは無かった。充実感はいうまでも無く十分にあったけどね。ただダライなのは読後感がグッドエンドみたいにホワホワしないじゃない?
グズグズだけど、硬くて、弾力があって、みたいな。
あの感じが僕には、ちょっとね。
うん、でも面白かった。推理小説はなんとなくでも考えながら出来るからね。僕にはちょうどいいウォーミングアップの材料になるかもしれない。わからないけど。
なんかグダグダになった北からこの辺で切ろうか。久々に書いたらなかなか技術も帰ってこないもんだね。
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