グレーの空とあふれそうなセーヌ川 | アラフィフからのパリ生活 

アラフィフからのパリ生活 

何かのご縁で現在はパリ在住。フランス での日々のこと、感じたことを綴っていきたいと思います。

毎朝、外の気温が1℃前後しかないというのは、窓の外の景色を見てもわかるくらい寒々しい空が広がっています。

 

特に冬の間のパリは、かなりの割合で朝、深い霧に包まれることが多いのです。

朝日がキラキラと街を照らす夏とは対照的に、ぼんやりと霧が明るくなっていく冬の朝は、余計に寒さを強調している感じ。

 

こういう寒い朝は、ねこのマーニーも一応いつものように「ベランダに出たいの」とアピールするけれど、いざ窓を開けてあげると、鼻先だけ外に出して「えっ?」とその気温の低さに驚き、「こんな寒いのはムリ」と言わんばかりに一歩も出ることなくどこかに行ってしまいます。

 

 

 

今日のセーヌ川の様子。

 

 

今日は、ちょっと用事があってシテ島辺りに行きました。

 

ニュースでもここ数日、セーヌ川の水位が上がっていることが報道されていましたが、実際今日セーヌ川沿いを歩くと、橋桁のかなり上まで水が上がっているのが見えました。

 

とはいえ、私の記憶にある2018年の時と比べると、それほど深刻な事態にはなっていないようです。

この年は、セーヌ川の洪水により、川沿いの建物の地下に水が流れ込みたくさん被害が出たし、メトロ駅もそれにより封鎖された所が出たことを思い出しました。

 

 

ちなみにこちらは2018年の1月半ばのもの。かなり水位が上がってますよね。

 

 

 

今日、街を歩いていた時の日中の気温が、恐らく2〜3℃程度。

雨こそ降らなかったものの、グレーの空と湿気を帯びた冷気が、体感気温をさらに下げるような感じでした。

 

奇しくも、今日から「ソルド」と呼ばれるバーゲンが始まりました。

コロナ以前だったら、この時期のデパートやブティックにはたくさんの人がソルド目当てでやって来ていたけれど、私の印象では、今日のパリはそれほど人手が多いようには見えなかった気がします。

観光客もまだまだ元のようにはパリに戻って来ていないし、そういう意味では、パリの街は以前に比べたら静かだな...と思います。

 

 

 

 

グレーの空と、その空に溶け込みそうな石造りのパリの街。

こんな寒々しい冬の日は、歩いている人たちも、そのグレーに吸い込まれてしまいそうな気がしてしまいます。