インベーダー氏の ストリート・アート | アラフィフからのパリ生活 

アラフィフからのパリ生活 

何かのご縁で現在はパリ在住。フランス での日々のこと、感じたことを綴っていきたいと思います。

 

 

パリの街は、ご存知の通り、歴史的な建物やきちんと整備された街並みが本当に美しいです。

 

 

大きな建物に気を取られて、つい見過ごしてしまいがちなのが、パリで活躍するストリートアーティストの作品かもしれません。

彼らはもちろん市や建物の所有者の許可をとっているわけでもないし、法律的に見ればれっきとした違法行為...。

 

 

また私個人的にはあまり好きではないのですが、スプレー缶で大きな壁や店のシャッターなんかに文字を殴り書きしたようなものを多く見かけるけれど、これもストリートアートと呼ぶのか…という議論にも発展するでしょう。

 

 

ただその中で、私が好きなのが、Invader(インベーダー)と呼ばれるアーティストのモザイクで作られた「Space Invader(スペースインベーダー)」と呼ばれるポップな作品です。

 

 

 

パリを歩いていて、偶然モザイクで作られたそれほど大きくない作品を発見すると、なんだか得したような気持ちになるのです。

そう、思いがけず宝探しの宝を偶然見つけたような...!

 

 

 

 

 

大体、地面から3〜4メートルくらいの高さのところの壁に貼られていて、昔はやったスペースインベーダーがいろいろな色のモザイクで表現されています。

 

 

 

ただしインベーダーだけではなく、スターウォーズのキャラクターや、レゴの人形のようなキャラクター、ナポレオン、不思議の国のアリスやピンクパンサーまであるのが楽しいのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ市内だけでも、なんと1452の作品があるんだそう(今も増殖中!)。

またパリだけでなく、フランスのあちこちの都市にはもちろんのこと、日本を含めたそのほかの国の79の街にもこうしたスペースインベーダーの作品を見る事ができるらしいです。

 

 

この作者の正体や顔は実は分かっていないし、ご本人も公表されていません。

もちろん公の場所に現れたこともないらしいし...。

ネットで調べたところによると、1969年生まれのフランス人男性。

芸術学校で学んだ経歴をお持ちらしい。

 

 

1996年に初めて、パリのバスティーユ広場近くに作品を表したのが始まりで、それ以降、ストリートが彼のアートを展示する舞台になったようです。。

 

 

 

彼がなぜストリートにこだわるのかというと...

「自分の作品を見に行く事ができる人が限られる美術館に展示されるより、万人が見る事ができるストリートに自分の作品を置きたい」という思いがあるからだそう。

 

 

主にスペースインベーダーをモチーフにしたものが多いけれど、先ほども書いたように、そのストリートがある場所にゆかりのある人物をモチーフにすることもあるようです。

 

 

大雑把な決まりは、地上から3〜4メートルの高さに設置すること。

多分、簡単に人が触ったり、盗んだりできないような場所、また歩いていて目に留まる高さということで、このくらいの高さになったんでしょう。

 

 

 

それでも例外的に2013年、パリの1区のRue Saint-RochとRue d’Argenteuilの交差点に設置されたものは、お題が「スパイダーマン」ということで、今までの中でも一番高いところにあるらしいです(...残念ながらまだ見てないけれど)。

 

 

また大きさで一番大きいものは、ポンピドゥセンター脇にある、パリ4区のLa Place Stravinskyにあるもので、9 x 7mという巨大なものです(↓)!

 

 

 

 

 

私はスペースインベーダーを見かけると、ただただ嬉しくて写真を撮ってしまいます。

この作品をゲーム感覚で集められるよう、スマホアプリFlashInvadersというのもあるそう。

まあ、自分的にはそこまでして集めるつもりはないけれど…。

 

 

 

パリに住んでしまうと、道を歩くことすら日常になってしまい、残念ながら新鮮さが失われてしまいがち...。

 

 

でもインベーダーにふと街角で出会うと、なんだかウキウキしてしまうのです。

そうすると、あたりまえの日常もちょっと楽しくなるから不思議です♬

 

 

ちなみに日本の街角でも、彼の作品が見られるそうです。

インベーダー氏のHPにあったもの(↓)をご紹介します。

ぜひ機会があれば、見つけてみてくださいね!