コロナ感染者数が比較的抑えられていて、どうやらワクチン接種率が上がったおかげか...と思われていた矢先。
秋になって感染者数が急激に増え、「コロナ第5波」がやって来たのかも...とニュースでも頻繁に報道されるようになっていました。
そして、いきなりの保健省からの報道で、この第5波を抑えるべく、ワクチンの3回目接種が高齢者以外の成人にも開始されることに...。
まあ、この報道自体は驚かなかったけれど、みんなを焦らせたのは、「3回目を接種しないと、今まで持っていた衛生パスが無効になってしまう」という部分でした。
まあワクチンも2回打っているし、それほど慌てて3回目の予約を入れなくても大丈夫かな〜なんて呑気に構えていた私。
でもよくよくニュースを聞いていると、2回目接種が6月末だった私は、来年1月中に3回目を接種しておかないと、衛生パスが無効になってしまい色々と生活に支障が出てしまうことになってしまうのです。
またワクチンを拒否していた人も、今まではPCR検査が無料だったけれど、すでにそれが有料になっている現状に加え、今後はその検査結果も24時間以内のものしか通用しないとなると、ワクチン接種について考え直さなくてはいけない状態になって来ているのです。
日を追うごとにニュースでは、ちょっとパニック気味になった人たちが、ワクチン予約サイトに殺到し、パリ市内ではなかなか予約が取れないと報道されているので、私も焦って来ました。
そんな時、友人のMと会った時、彼女が「明日、3回目のワクチンを打ってくるの」と言うではありませんか!
すかさず、「サイトで予約が取りづらいって聞いてるけど、どうやって予約できたの?!」と聞くと、なんと近所の薬局で打ってもらうというのです!
そんなわけで、私も翌日まずは家から一番近い薬局へ。
薬局の人に聞いてみると、あまりにもあっけなく「いつワクチンを打ちたいですか? ちなみに今日の午後3時なら予約できますよ」という返事!
まさかその日に予約が取れるとは全く想像していなかったので、逆に驚いてしまいました。
残念ながらその日の午後は無理だったので、その次に提案された1週間後のまさに今日、予約を入れてもらったのです。
そして、今日...。
薬局へ行き、名前と保険証を提出。
お店の奥の部屋に、にわか注射スペースが作られていて、そこに座って注射を打ってもらいおしまい!
なんともあっという間で、1回と2回目に区役所で打ってもらった時よりも、いとも簡単に接種完了となりました。
岩を覆うツタの葉も、真っ赤に紅葉していてキレイ!
1回目と2回目も、腕のひどい筋肉痛のような鈍痛が1〜2日続いたことと、接種した当日は眠くなってしまったことくらいで、特にひどい副反応も幸いなく、今回も半日近く経ったけれど、前回と同じような反応のみでほっとしています。
いずれにしても、望む人にはこうやって迅速にワクチンを打ってもらえるフランスのコロナ対策は、評価すべきだと思います。
ワクチンの是非、そして危険性への懸念など、いろいろな意見はあるのは当然です。
でも...
フランスという国は特に大陸に位置するわけで、人の流れは陸路からもひっきりなしにあり、2019年から何回かコロナ対策としてロックダウンや、レストランなどが閉業を余儀なくされたことを考えると、今日現在の自衛策としては、ワクチンを打ち、引き続きマスク着用や人混みを避けるなどするしかないのではないかと思うのです。
私もパリという都会に住んでいて、メトロでの移動や公共機関への出入りや、レストラン、大好きな映画を見に行くという日常生活を続けるためには、ワクチン接種は必須です。
もうすぐ冬休みと、クリスマスがやってきます。
必ずと言っていいほど、休暇明けに感染者数が急増し、医療機関が逼迫する...ということを繰り返して来たので、今回の早めの政府の対策が功を奏することを祈ります。