TIMBALIVE in 上海 | 在英邦人、でも心はキューバ

在英邦人、でも心はキューバ

期間限定、シャンハイ在住。
英国&ニッポン共に年2回ペースで里帰り中。


先週は上海でマイアミキューバンバンド
「TIMBALIVE」のライブに行ってきた。
「ティンバのライブ」、ではなくて
「ティンバライブ」のライブ。
TIMBALIVE、がバンド名。





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iPhoneアプリからのお気楽バージョン で
先にアップしていたけれど
こちらに再UP&追記。



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『マイアミ経由キューバ、には行けなかった夜。』



プエルトリコの「エル・グラン・コンボ」に引きつづき

今週は、マイアミ在住のキューバ人バンド

「ティンバライブ」 TIMBALIVE

(キューバ人発音だと「ブ」が消えて「ティンバライ」)の

シャンハイ公演もあった。


これもがんばって出かけてきたんだけど、

なんというか、いろ~んな意味で

ザンネンな夜だったんだよね、じつは...。


あんまりネガティブなことは

ブログでは書かないようにしてるんだけど

ウソは書けないし、

キューバ音楽ファンとしては

(この夜は「マイアミ」キューバンだったけど)

スルーもできない。



音楽は良かったよ。

それだけに、なぜ、ナゼ、何故!?

どうしてこうなった!??という疑問が

ライブの間中ずーーーっと頭の中に。


これはないわ、と、目の前の光景を否定しつつ

でも、ちゃいなだし、ありえるな、と

諦観してみたり...。



まず、ライブ会場の選択からして

大きく間違ってる!


主にクラッシックの演奏会が行われる

コンサートホール...。


バイラブレなムーシカ・クバーナのライブで、

着席鑑賞、会場でのアルコール販売なし、

(持ち込みは当然不可)って

どういうこと!???



ライブ開始前の一枚。





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明るすぎる照明(ステージだけでなく客席も...。)

広すぎる余白(ステージだけでなく客席も...。)

散りすぎる音(打楽器がまったく体に響いてこない!)

無秩序すぎるオーディエンス(...。)etc.

ちょっと、書ききれない。。。




ライブが始まっても、こ、この明るさ...



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なんだか途中から痛々しくなって

いたたまれないキモチになって。。。




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日頃からいい音楽があれば、

どこででも踊れる、と言っているわたしが

この夜は踊れなかった。

というか、踊らなかった。

(踊ろうと思えば踊ること自体は可能ではあった。)



とにかくカリエンテじゃなかった。

アルコールは一滴も入ってなかったけれど

理由はそれだけじゃなかったよ。







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ま、そんな夜もある、ってことで

自分をなだめているところ。





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Timbalive

@ Shanghai Oriental Art Center

上海東方芸術中心 にて。





フライヤー。



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会場入り口。




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iPhoneからの投稿



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このコンサートホールが会場ときいたとき、
え、あそこ? 着席だよね? 踊れないよね?
広いけど席埋まるの? 大丈夫?と、不安に思ってしまった。

わたしにとっては、チャランガ・アバネーラのライブを
サントリーホールでやる、というくらいの違和感。
(規模も格も違うけど。)

その場にいた関係者筋の中国人サルセーロは

踊れるよ、チケットはもう予約が一杯だよ、
アフターパーティーもあるし、と、余裕の笑顔。
でも結果的にわたしの不安、見事に的中...。

当日は会場近くにダフ屋(というのかしら、この場合)が大勢いて、
道行く人たちに手当たり次第に声をかけて
余ったチケットを半額以下で売りさばこうとしていたし、
実際の会場に入ったら埋まっていたのはざっとみて5分の1ほど。

でもここは、ちゃいな。
座席指定の劇場でも空いていれば自由、という
ローカルルール(?)がある国。
予想通り、ライブ開始後にわらわらと民族大移動が始まった。
「キューバンサルサ」(あえて括弧つき)のインストラクターたちが
生徒さんらしき人たちを連れてステージ前で踊り出したりもするし
唖然、呆然、無法地帯。

両端や片隅、後ろの方で踊るのならわかる。
ステージ前でも、そのステージが目の高さ以上にあるのならわかる。
でも実際はかなり低いから、観客席から見れば、思いっきり目障り。
はっきりいって、迷惑行為。
このステージの高さでこれが許されるのは全員総立ち状態のときだけ。
でも実際は総立ちとはほど遠く...。

裏方でヘルプをしていたキューバ人の友人も
最前列で足を組んだまま、肘掛けに頬杖をついたまま、
フリーズして動かない。

演奏しているミュージシャンへのリスペクトも感じられないから
そのうちだんだん悲しくなってきた。
キューバンミュージックのライブで、こんな気持ちになったのは
初めて。


それはないでしょう、という光景。
踊っている本人たちはご満悦かもしれないけれど。
インストラクターのショータイムじゃないんだから
ほんとうにカンベンしてほしかった。

こんな感じ。
あえて、モノクロで。





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ちなみに、チケットは最も高い680元(約11500円)から
最も安い180元(約3000円)まで、5段階。

フルプライスで最前列のチケットを購入していた華僑の友人が
「これだから大陸は...」と嘆いていたのもよーく分かる。

そもそもこのイベント、ネット上でも印刷物でも
インフォメーションは中国語オンリーだった。
その結果、サルサのお教室の関係者以外、
クラブで会うようなラティーノの姿はなし。

わたしはキューバつながりのスイスやオランダの友人から
FB経由でかなり早くから知らされていたけれど、
上海でのライブがまさかこんな内容だったとは
報告するのも躊躇してしまう。


マノパリバ! (手をあげてー!)にも
セギモス! (さあ続けるぞー!)にも
まったく反応がないオーディエンス。


さ、寒い、寒すぎる...




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半分以上の人がすでに立ち去ったあとのアンコール、
最後だけ立ち上がってはみたものの、
やっぱり踊る気分にはなれず。




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キューバでライブを楽しんできたばかりだから、
楽しめないのは、自分の「キューバ病」のせい、
比べてしまう自分のせいなのかもとも思ったのだけど、
この数日前の「グランコンボ」は純粋に楽しめたのだから
そういう問題ではないはず。


不完全燃焼のままでかけたアフターパーティーはといえば
これがまたお寒~い状態で、「パーティー」とは名ばかり。
一般客はシャットアウト、ライブのチケット保持者限定。
それもご丁寧に「380元以上のチケット」のみ。
安い価格帯のチケットを持っていた人は中には入れず。
2次会ではなくて、スタッフの打ち上げ会?

会場には入ったものの、一緒にいた友人は不機嫌になるし
それ以降盛り上がる様子もなかったから
ミュージシャンとスタッフ側の友人知人に挨拶だけして
わたしも早々に退散。


ほんとうにザンネンな夜だった。


その他にもイロイロあるのだけど
ここでは書かないことにします。

詳しく知りたい方、直接お会いする機会があれば
そのときに語らせてください。
(まだまだ語り足りない!!!!)