最期の看取り Ⅱ
先日亡くなられたA氏のご家族が、病棟へご挨拶にみえまし
た。思ったより疲労感もなく、スッキリした表情をされており、
私たちもホッとしました。
これで「ひと区切り」なのです。
死後の処置をし、故人をお見送りしたあとは、その方のことや
ご家族のことが、私はとても気になります。
「何か心残りはなかっただろうか」
「精一杯の介護ができたと感じていただけただろうか」
ご遺族へのケアは、グリーフケア(悲嘆ケア) と言われて
います。大切なご家族を失った悲しみを乗り越えて、新しく
生きる力を得ていく過程を支援します。
主に在宅看護で行われていますが、
お手紙を出したり、訪問したりすることがあります。
病院で亡くなると、多くのご家族が、落ち着いた頃に またお顔
を見せに来てくださいます。ナースとして、最期のときにその方
を担当していたり、また処置に立ち会わせていただいたりする
と、特別な感情が ご家族との間に湧いてくるものなのです。
戦友でもない・・なにか神聖な空間をともに過ごした特別な関係
のようなものを感じるのです。
ご家族が再び病棟へ挨拶にみえて、
癒されるのはむしろ私たち医療者の方なのかも知れませんね。









