最期の看取り Ⅳ
死亡確認 は、基本的にご家族が来院してから行います
ご家族が到着するまでに時間がかかる場合は、
電話連絡した時点で了承を得て 
ご家族なしで確認することもあります。
どうして私なんでしょう ・・・
人生の終わりの時、選ばれることが多いのです
昨夜もそうでした。 何週間も危篤状態がつづき、
ご家族に連絡したことは1度や2度ではありません。
もういつであっても不思議はない状態と だれもが
思っていました。
ところが私の夜勤帯、ラウンドにて冷汗あり、
サチュレーション(血中酸素濃度)が24%へ急激に
低下。酸素吸入MAXで10Lいきましたが上昇みられず。
ご家族に連絡を入れ、「10分で行きます」との言葉を信じ、
それまではなんとか持ちこたえてもらいたいとの一心で
「あと10分!あと5分!もうちょっと待って!がんばって!」
と手を握り、耳元で声をかけながら看取りました 
心停止10分後にようやくご家族到着。
間に合わなかった・・・
でもご家族は、私が思う程そのことにこだわっていなかった。
それを患者さまもわかっていたのか・・・
一人ひとり、一家族ひと家族、本当にさまざまだ。
ご本人は十分がんばったのだから
「がんばって!」 なんて励ますより、もっと大事な言葉を
かけられたのではないか・・・
頭の中をグルグル巡る
人の人生の最期に立ち会わせていただく・・・
私のような者にはもったいない特権だ ![]()
気持ちの安定剤
朝から晩まで一日中
「家に帰りたいよ~、早く家に連れてってよ~」
と
訴える 90歳代患者さまがいました。
ベッドにいれば、柵から足をだし、なんとかそこから
出ようとし、車椅子に乗車していれば、立ち上がって
家に帰ろうとしたり、非常口のカギを
開けようと
したり、目が離せません。
娘さんに ムンテラ(病状説明) しました。
このままでは、ご本人が辛いだけです。
家に連れて帰れないのなら、ご本人の気持ちを
落ち着かせるお薬を使ってみてはどうでしょうか?
すると娘さんは言いました
「副作用はどうなんでしょう?2-3日眠ってしまった
という知り合いの話を聞きますが・・・」
どんな薬にも、副作用のリスクが無いお薬はありません。
もし薬の作用が強すぎたり、ご本人に合わなかったり
した場合は、調整 ・ 中止することもあります
それでも娘さんから 「お任せします」 という言葉は
聞かれませんでした
私たちは間違っているのでしょうか?
24時間 患者さまを看ていて、一人ひとりがすこしでも
穏やかに安心した気もちで生活できるように考えて
いるのに、信頼していただけない ・・・ 虚しいです。
最近そういったご家族が増えているような気がします




