嫉妬というと、
マイナスイメージがつきまとい、
薄暗さを感じさせるとともに、
あまり直視したくない感情かもしれません。
ですが、
自分について理解を深める上で、
嫉妬ほど重要な心の動きはないのではないか、
そう思ったりもします。
1つの仮説があります。
嫉妬とはあなたの才能の在処である。
あるいは、
こだわりの対象と言っていいかもしれません。
どんな人に嫉妬したかを考えてみると
少しわかりやすくなると思います。
例えば、
比べるべくもない圧倒的な成果を出す人に対して
嫉妬するでしょうか。
おそらく難しいと思います。
それは嫉妬ではなく純粋な憧れかもしれず、
あるいは劣等感かもしれません。
自分とは全く違うやり方で上手くやっている人に
嫉妬するでしょうか。
その結果に対して羨ましく思うことはあったとしても、
そのアプローチの方法に嫉妬することは
やはり考えにくいのではないか。
そう考えると、
嫉妬とは
自分と似たものに対して、
手が届きそうな対象に抱く感情のような気がします。
言い換えれば、
自分にも才能や能力があると信じている、
しかし、
ある人物が
自分が持つ以上の才能を有しているとき、
それが嫉妬に繋がるのではないか。
だからこそ、
嫉妬とは
自分自身についての理解を深める大きな手がかりに
なるのではないか、
そんなことを思うわけです。
とは言いつつも、
そんな感情に日々苛まれ続けるのは健康的とは思えませんが。