カサンドラ症候群を初めて知る
1. 単なる夫婦問題?それとも???
性別による脳の違いと理解の差
2-1. 男女の脳の違いと物事の捉え方
男性と女性の脳の構造や働きは微妙に異なるとされています。たとえば、女性は感情や人間関係を処理する部分の大きさが男性より大きいため、感情表現が豊かで、他人の感情を読み取る能力に優れていると言われます。一方、男性は物理的な行動や問題解決を司る部分の大きさが女性より大きいため、直接的な行動に移しやすく、解決策を見つける能力に長けています。これらの違いは、我々が異性を理解する上で障壁となることがあります。
2-2. 男女の脳の違いを説明した本
この脳の違いをもとに、ある方は以下の本「話を聞かない男、地図が読めない女」を紹介されていました。随分前にベストセラーになってた本なので、ご存知の方も多いと思います。私も以前興味深く読んで、私達夫婦の噛み合わない問題もここから来ているのかって納得したのを覚えています。
アラン・ピーズの著書 「話を聞かない男、地図が読めない女」
本の中では、男性と女性のコミュニケーションスタイルの違いをユーモラスに解説しています。例えば、男性は一つのことに集中することが得意で、複数のタスクを同時に行うのが苦手な傾向がある一方、女性はマルチタスクに長けており、複数のことを同時に処理する能力があることなど・・・。この本を読むと、男女の違いを理解し、異性とのコミュニケーションをスムーズにするヒントを得ることができました。
話が逸れましたが、こういった男女間の考え方や物事の捉え方の違いや、国際結婚という言葉の壁もあって、夫婦間で問題が生じることはよくあることのようです。うちも当然同じような問題はずっと抱えてきていました。
パートナーがアスペルガー症候群かもしれない?
3-1. アスペルガー症候群の特徴とパートナーの言動
でもこのような男女の脳の違いを理解した上でも、一般的な夫婦問題とは違う何かがある、投稿者さんの旦那さんの行動パターンから、アスペルガー症候群の特徴にいくつか該当するものがあるのでは?という投稿があり、アドバイスが寄せられていました。
以下ChatGPTより「アスペルガー症候群」に付いて補足しておきます。
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アスペルガー症候群とは・・・
自閉症スペクトラム障害(ASD)の一部とされる神経発達症です。特徴としては、社会的相互作用やコミュニケーションの困難さ、限定的で反復的な行動や興味、および適応行動(日常生活スキル)の問題があります。しかし、アスペルガー症候群の人々は、しばしば平均以上の認知能力と詳細に対する驚くべき集中力を持つことがあります。
彼らは非言語的なコミュニケーション(身振り、視線、顔の表情など)を理解するのが難しく、また、他人の視点を理解するのが難しいため、社会的なシチュエーションが複雑であると感じることがよくあります。彼らはまた、変化に対して極度に敏感で、日々のルーチンを厳格に守る傾向があります。これらの特徴は、彼らが日常生活で困難を経験する原因となることがあります。
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「アスペルガー症候群」は、他人の感情や視点を理解するのが難しく、物事を文字通りに捉えがちであるという特徴があります。そのため、細かい説明や具体的な指示が必要であり、それが欠けると混乱を生むことが多いです。これは、投稿者さんの旦那さんが頼まれたことを忘れてしまう、または説明を勝手に解釈してしまう行動と一致します。また旦那さんが目の前にあるケチャップを見つけられない、または同じミスを繰り返す行動などと一致します。
そして更にこのことから「アスペルガー症候群」かもしれないパートナーを持つ人に対する「カサンドラ症候群」という言葉が出てきました。「カサンドラ症候群」という鬱に陥りやすいから気をつけてというアドバイスでした。私はここで初めてこの言葉「カサンドラ症候群」というのを知りました。
私はカサンドラ症候群かもしれない?
3-1. カサンドラ症候群の特徴
「カサンドラ症候群」というのが気になったのでこちらも調べてみました。
*************************************************************************************カサンドラ症候群(Cassandra Syndrome)とは・・・(以下ChatGPTより)
パートナーがアスペルガー症候群や高機能自閉症などの自閉スペクトラム障害(ASD)を持つ人が経験する感情的な苦痛を指す非公式の用語です。この症候群は、パートナーのASDの特性によるコミュニケーションや感情表現の困難さから生じるストレスや不満を表します。
ASDを持つパートナーに対する理解の欠如、孤独感、社会的な誤解、自己疑問、無力感など、カサンドラ症候群を経験する人々は、様々な感情的な困難を抱えることがあります。また、彼らはしばしば、パートナーの行動や反応が自分自身のせいだと感じ、自己価値を疑い、混乱や孤独を経験することがあります。
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他にも色々詳しく症状を説明されたサイトはありますので、気になる方はちょっと調べてみてください。私も調べていくうちに、あ~なるほど〜、ひょっとしてってこれって私も???思ってしまいました!
3-2. 自己疑問:私もカサンドラ症候群かも?
カサンドラ症候群の記事をいくつか読んでから、私の日々のなんとも言えないストレス感覚、そして主人の言動を見ても、私も「カサンドラ症候群」かもしれないと感じ始めました。
実際には私の主人はアスペルガー症候群とは診断されてはいませんが、言動は近いものがあります。本人もその点は認めていますが、実際に職場にアスペルガー症候群を持つ人がいるようで、その人と比べると自分は違うとは言っていますので、実際にはそうなのでしょう。
以下、私の主人の場合です。アスペルガー症候群でなくてもこういう言動があります。
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言葉通りの意味しか理解してくれない。
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曖昧なことは理解できない。
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忠告や助言などを全く受け付けてくれない。
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無視されることが多い。
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感情や気持ちを理解されない。
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恥ずかしことを平気で周囲に言う。
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同情されることがあまりない。
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言動がとにかくきつい。
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理論ですべてやりこまれてしまう。
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私の意見はほぼ通らない。すでに自分の考えがある。
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自分の職場の話ばかりするが、私の話は聞かない、聞いていない。
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私の話が途中で途切れても気にしていない。
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私が言ったことはすぐに忘れている。
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すべて自分が正しいと思っている。
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こちらが傷ついていても全く気づかない。
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こちらの体調が悪くても、大丈夫?の言葉はなく、指示はする。
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察して行動することはない。
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家事に関して、細かい指示がある。
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非難されることが多いが、本人は避難しているつもりがない。
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会話の途中で遮ると怒る。まず最後まで聞けと言う。
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英語で会話すると、意図は伝わるはずなのに、単語の微妙な意味の違いをいちいち指摘され、話が進まなくなる。
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喧嘩ばかりしていても、夫婦仲が悪くなってるとは感じていない。
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声を上げてこちらが文句を言うと、耳を塞ぐ。主人にではなく子供に叱っている時も同様に耳を塞ぐ。
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話の話題が急に途中で変わったり、知らない人の名前がよく出てきたりで、こちらは理解しにくい。
この辺りは曖昧さが残るので、どうしてもアスペルガー症候群だからか?男女差なのか?本人の性格なのか?分からない部分はかなり多いです。
ほとんど愚痴のように思われるかもしれませんが・・・、まあこんな日々から、最近の私は色んなことを思うようになっていました。更年期と重なっていたこともあって、年齢的なものだからある程度の落ち込み感やストレスは仕方がないものだと捉えてました。
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いつもイライラする。
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怒ってばかりいる自分が嫌。
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子供にも当たってしまう。
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全部私が悪いように感じる。私がいつも間違っている。
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私の意見などたいしたことがなく、参考にもならない気がする。
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生きている意味が分からない。
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将来が全く見えない。
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家政婦のような生活。
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家族の誰からもリスペクトされない。
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話せるような友人もいない。理解してもらえると思えない。
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何をやってもダメ。
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毎日気分が悪い。
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常に見下されている気がする。
わりと物事前向きに捉えてポジティブな方なんですが、だんだん日々積み重なって、こんな風に色々思うことが多くなっていたのは確かです。
そして他人に愚痴ってみたり相談してみても、単なる夫婦間の問題と捉えられることが多く、夫婦間の問題として共感は得られても、このストレス度合いは分かってもらえないことが多いというのもあります。
特にアスペルガー症候群の人は、対外的には成功して信頼もあり、対人関係も上手くできる人が多いので、家庭の中や配偶者へは言動がちょっと違うことなどは理解してもらえず、単にこちらの我が儘だとされたり、よくある夫婦間のすれ違いであって、生活は成り立っているんだから、贅沢な悩みだとして取られてしまうことも多々あるようです。
このような周囲の傾向からも、どんどんストレスが溜まって「カサンドラ症候群」になっていってしまようです。
「カサンドラ症候群」について調べているうちに、私も朝から自然と涙が出てきました。あ〜これかあ・・・って感じで、なんかちょっとホッとしたのも確かです。私だけじゃあなかった!って正直思いました。私の主人はアスペルガー症候群ではないので、実際にはもっと違うのかも?しれないのですが、近いものはあるので私自身がストレスを溜め込まないように、このような夫の言動を理解して対処していかなければいけないのだなあと思うようになりました。夫には悪気が全くないのも確かです。
4-1. カサンドラ症候群の治し方は?
カサンドラ症候群の特別な解消方法というのは存在しないようですが、その症状を軽減し、より良い生活を送るための手段はいくつかあるようです。まず、パートナーがアスペルガー症候群やそれに近いものを持つことを理解し、その特性とどのように対処すべきかを学ぶことが重要なようです。
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教育:自分の状況を理解することから。
パートナーのアスペルガー症候群の特性を理解し、対人関係にどのような影響を及ぼすかを学ぶことは、カサンドラ症候群の感情的な苦痛を軽減する一歩目と言えます。 -
サポートグループ:自分だけではない。
自分だけがこの問題を抱えているわけではないことを知ることは、孤独感を軽減するのに役立ちます。同じ状況にある他の人々とコミュニケートすることで、共感、理解、そして実用的なアドバイスを得ることができます。私も共感を得られるグループを探してみることにします。 -
セラピー:専門家に相談。
カウンセリングや心理療法は、感情的なストレスを管理し、自己理解を深めるのに有効です。アスペルガー症候群を持つパートナーとの関係に特化したセラピストは、具体的なコミュニケーション戦略やストレス管理技術を提供することができます。 -
自己ケア:リラクゼーションやストレスケア。
自分自身の感情的なニーズを無視することなく、定期的にリラクゼーションタイムや一人になる時間を作ることも重要です。健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠などの基本的な健康維持行動も重要です。メディカルアロマセラピーなどを取り入れ、ストレス緩和をするのも良いとされています。
それぞれの個人や状況は異なるため、何が最善の対策であるかは個々の状況によるとは思います。私の場合も軽いストレスな方だとは思いますし、カサンドラ症候群かどうかははっきりとは分かりません。
私達夫婦は仲が悪いというわけではなく、私が勝手にストレスに感じている部分も多いにあるので、何らかの改善策を見つけていこうとは思っています。それでもなんとも表現しにくいストレスの原因が分かったのは確かに良かった!
5-1. 最後に
ストレス対策でやっぱり手っ取り早くできるのは、メディカルアロマの活用です。こういう時、メディカルアロマをやってて良かった!ってほんと思います。
エッセンシャルオイルを日々の生活に取り入れることで、心地よい香りが心を落ち着かせ、ストレスを和らげてくれるので、お気に入りの香りをちょっと積極的に嗅いでいこうと思います。
最近の私のお気に入りはサンダルウッド(白檀)です。他にもラベンダー、カモマイル・ローマン、ローズ、ネロリ、ベルガモット、ゼラニウムなどもストレス対策に適しています。
「カサンドラ症候群」であるなしに関わらず、夫婦間の問題というのはなかなか相談しにくいし、簡単にすぐ解決するものではないとは思います。ですが、「知る」ということは重要だなあと今回つくづく思いました。
夫婦間のストレスを抱えている方々へ、このブログが何かのお役に立てれば幸いです。