悪い子になりたい子はいない。攻撃性は精一杯の自己防衛。 | ピッピスタイル☆

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ADHDキッズの“みんなと違う”発想を強みに
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ADHDや発達凸凹キッズの困りごとを解消し
自分らしく活躍できる大人に成長させるための
情報を発信していきます。


 

 

ADHD・発達凸凹キッズの、攻撃性は大きな悩み

 

 

お子さんが他の子と喧嘩をして、

 

大声を出す、暴言を吐く、叩いたり噛んだりしてしまう・・・

 

 

親にとって、辛く大きな悩みです。

 

 

 

意地悪をしないように、仲良くするように言い聞かせているし、

 

もちろん家族も子どもを叩いたり暴言を吐いたりしていないのに

 

どうしてやってしまうんだろう。

 

 

 

相手のことが考えられないなんて、本当は意地悪な子なんだろうか・・・と

 

子どもを信じられなくなったり、以前のように愛せなくなったり。

 

 

 

育て方が間違っていたんだろうか・・・と自分を責めてしまったり。

 

 

大きくなってから犯罪者になってしまわないだろうか・・・と絶望的になったり。

 

 

周りの人たちに、どんどん嫌われてしまうのではないか・・・と、

 

子どもの将来を悲観してかわいそうになったり。

 

 

 

うちが、子供を大事にしていないとか教育していないとか、虐待しているとか、

 

思われてしまわないだろうか・・・と怖くなったり。

 

 

 

どの親御さんも、みなさん、たくさんの辛さに苛まれています。

 

 

 

 

うちの息子も、小学校に入ってから、他害行為が増え、

 

放デイでも学童でもトラブルの報告が続いた時期がありました。

 

 

せめて手を出すことだけでもやめてほしいと思い、

 

報告を受けるたびに、とても重苦しく悲しい気持ちになっていました。

 

 

 

 

病院でも、10代後半の他害行動のある子を診療することがありますが、

 

年齢が大きいだけに親御さんの悩みはいっそう大きいようでした。

 

 

 

どうして、攻撃性が出てしまうのでしょう。

 

 

 

 

 

攻撃しちゃダメなのはわかっているけれど

 

 

多くのADHD・凸凹キッズは、

 

叩いたり暴言を吐いたりしてはいけないということはわかっています。

 

 

わかっていても、

 

衝動性が高く、考えるより先に攻撃してしまったり、

 

言葉でうまく表現できないので、わっと暴言を吐いたり手が出たりして

 

自分でもコントロールできないことが多いのです。

 

 

 

そして、ベースとして次のような背景も影響しています。

 

 

 

 

 

攻撃は、叱られがちな子の精一杯の自己防衛

 

 

集団活動に乗れなかったり、

 

みんなと違う行動をしてしまったり、

 

うまくコミュニケーションがとれなかったりして、

 

叱られたり、冷たい目で見られたりすることが多いと、

 

その子は、普段から、いつもいつも攻撃にさらされている気分になっています。

 

 

 

また何か言われるんじゃないかと常に身構えているので、

 

ほんの些細な注意や言葉掛けでも、

 

「また怒られた!」「また変な目で見られた!」と敏感に反応して、

 

「僕は悪くないよ!!」「また僕のせいなの!?」「僕の何がいけないの!?」と

 

自己防衛のために反撃してしまいます。

 

 

 

意地悪をしたいわけではないのです。

 

 

その子にとっては「反撃」、

 

もしくは「身を守るための先制攻撃」なのです。

 

 

 

 

僕はなんで悪い子って思われるの?

 

 

 

いつもみんなに叱られる。

 

いつもみんなに笑われる。

 

いつもみんな冷たい。

 

なのに、

 

僕が怒った時には

 

僕ばっかり怒られるの、

 

なんで・・・?

 

 

どうしてみんなは怒られないの

 

どうして僕は冷たくされてもいいことになってるの?

 

どうして大人は僕に怒るのに、僕が怒るともっと怒られるの?

 

 

 

周りの大人にしてほしいこと

 

 

まずはこの子たちが、意地悪でしているわけではなく、

 

「悪い子」なわけではないことをわかってあげてほしいですよね。

 

 

その子は困った状況になってしまい、

 

どう切り抜けたらいいのかわからないので、

 

手が出たり暴言が出たりしてしまうのだと理解してもらえたらと思います。

 

 

 

周りの子どもたちにそれを理解して受け入れてと言うのは難しいですし、

 

何より私たち大人は、周りの子達をきちんと守らなくてはなりません。

 

 

なので、周りにいる大人たちに、

 

トラブルがあった時にうまく間に入ってあげてほしいのです。

 

 

周りの子にはフォローをしてあげて、安全を確保してもらえればと思います。

 

 

 

 

心の中の嵐に気づいてあげる

 

 

攻撃してしまった子には、

 

「どうしたの?」と聞いてあげるのがいいですね。

 

 

心の中に嵐が吹き荒れていることに気づいてもらえると、

 

それだけでその子は安心し、ちょっと防御を解きます。

 

 

辛さをわかってくれたこと、敵ではなくて味方として話を聞いてくれていることがわかると

 

緊張が解けた子どもたちの多くは泣き出します。

 

 

そして一生懸命話し出し出すのです。

 

 

 

 

悪い子だと思われないという安心感が、攻撃性を減らす

 

 

 

周囲の人に悪い子扱いされることなく、まっすぐ見て受け入れてもらえると、

 

周囲に対する安心感が回復していきます。

 

 

安心感が持てるようになれば自己防衛する必要がなくなり、

 

攻撃性は消えて素直になっていきます。

 

 

 

悪い子になりたい子はいません。

 

 

世の中がみんなそれを知ってくれたら、

 

子どもたちはみんな安心して、素直にのびのび暮らせるようになるだろうなと思います。

 

 

 

SNSやブログ上では、同じ気持ちを持った方たちとたくさん知り合うことができます。

 

 

だから、5年後には、そんな世界になっているかもしれません。

 

それを願って、今後も活動していこうと思います。