そろそろ冬休みですね。
旅行、帰省、お出かけなど、計画されている方も多いでしょう。
お出かけは、発達凸凹キッズの成長のチャンスです。
普段の生活では得られない、「楽しい!」「そうなんだ!」という感動を伴った実体験は、脳をぐんと成長させ、発達を促してくれます。
でも・・・凸凹キッズとの外出は、簡単ではないんですよね💦
我が家でも、せっかく楽しませようと思って連れて行っても、ぐずぐずしたり、癇癪を起こしたりして、結局ケンカになって帰ってくることもよくありましたし、
何事も起こらないようにいつも気を配りながら行ってくるので、ともかくとても疲れました。
今日は、凸凹キッズとのお出かけマスターになって、楽しい思い出をいっぱい作るためのお話です!
お出かけ先には苦手がいっぱい
凸凹キッズは、こんなことが苦手な子が多いです。
・慣れない環境
・見通しがつかないこと
・人が多いこと
・音が大きいこと
・待ち時間が長いこと
旅先は、知らないことに出会うのが楽しいという方が多いと思いますが、
凸凹キッズにとってみては、知らない緊張する場所に連れて行かれる苦行のことも。
知らない所だから見通しもいつも以上に持ちにくく、
いつまで続くのか、この後はどうなるのか、不安な気持ちでいっぱいかもしれません。
また人気の観光地ともなれば人が多くて落ち着かず、ドキドキしてしまいます。
遊園地やショッピングモールで流れる音楽や放送は、聴覚過敏の子どもにとっては、耳や頭が痛くなるような環境かもしれません。
アトラクションやお店の行列に並ぶことは、もともと大変ですが、こんな状況の中ではなおさらです。
定型発達の人にとっては魅力しかないディズニーランドも、凸凹キッズにとっては夢の国とは限らないのです。
苦手な状況で余力がなくなり不機嫌やパニックに
苦手なあれこれに一生懸命耐え、へとへとになって余力がなくなってくると、
不機嫌、パニック、癇癪などのトラブルが起きやすくなります。
がんばっていたけれど、これ以上がんばれなくなった状態なのですが、
さらにここで「せっかく楽しいはずのお出かけで、そんなにぐずぐず言うの!」なんて怒られてしまったりして、心の充電池は残量0に。
苦手は根性でがんばって何とかなるものではないし、がんばっても疲れるものは疲れるのです。
お出かけを楽しむためには、何より予防が大事です。
外出を楽しむには下準備が9割!
外出先で、凸凹キッズが楽しく元気に過ごせるようにするためには、
周りの大人が、外出先でのストレス要因と、起きそうなトラブルを予想して、事前に対策をしておくことが重要です。
お子さんが苦手なことや、お出かけでうまく行かなかった時のことを思い出して、
今回のお出かけに置き換えて対策してくださいね。
疲れにくくする
予定は詰め込みすぎず、適度に休憩を取れるよう、計画の中に休憩ポイントも入れておきましょう。
たくさん遊びたいきょうだいがいる場合は、休憩組と遊ぶ組の二手に分かれて行動するのもいいですね。
人が多いのが苦手な子は、混雑する時間を避けたり、人の少ないエリアを選んだりしましょう。
感覚過敏への対応
音が苦手な子には、にぎやかな場所を避けたり、イヤーマフを使って緩和したりしましょう。
偏食キッズは、旅先では食べられるものがなかなかないこともあります。
特に郷土料理屋さんなどでは見知らぬ料理が多く出てくるし、山菜などの大人の味覚が多めですよね。
なので、お子さんの好きな食べ物やお菓子を用意しておきましょう。
(うちは、ふりかけを忘れてご飯が食べられないことも多いです。)
見通しを持たせてあげる
お出かけの前に、お子さんに、行き先やスケジュールを伝え、どんなことをするのが具体的に伝えてあげましょう。
この時、写真や動画があると、イメージが湧きやすくて⭕️です。
可能であれば、一緒に下見をしておけるとなお良しです。
親だけでも下見ができる場合には、予想が立てやすくなりますし、写真や動画を撮ってきて見せることもできるので、トラブルは起きにくくなります。
「当日、見てのお楽しみ」が好きな子は、事前に内容を知らない方が楽しめますが、凸凹キッズの中にはサプライズは嬉しくない子もいます。
不安が強い子は、良くも悪くもびっくりするのが苦手なので、安心を優先してあげましょう。
待ち時間を楽しくする工夫を用意
凸凹キッズは待つのが苦手な子が多いです。
時間感覚が育っていなかったり、見通しを持ちにくかったり、我慢が苦手だったり、多動だったりと、いろいろな理由が影響しています。
特性上の理由なので、待てないことを責めないであげてください。難しいのです・・・。
そんなお子さんには、長い待ち時間はできるだけ避けましょう。
そして、待ち時間に暇つぶしできるものをたくさん用意しておきましょう。
動画やスマホ以外にも、
おやつ、クイズ、手遊び、あやとり、本など、どこでもできる遊びがいろいろあります。
誰が一番長く片足立ちできるか競争したり、
カタカナ言葉NGゲームをしたり、
小学校で休み時間にやっていたような遊びも、こんな時役に立ちます。
百均にあるシールブックや、迷路ブック、スライドパズルや玉ころがしゲームなども便利です。
待っている間は、「静かにまててえらいね」とこまめに褒めたり、「あと〇分くらいで番が来るよ」など見通しを伝えたりして、待つ気持ちが持続できるようにするといいですね。
自分で計画させる
すごくやってみたいことに取り組む場合は、普段は苦手なことにもがんばれることがあります。
そして、自分が立てた計画なら、がんばれることも多いです。
ぜひお出かけの計画に、お子さんにも参加してもらいましょう。
計画と実行を繰り返すうちに、見通しを立てる力も高まります。
ぜひ楽しくお出かけして、思い出と感動と自信を増やしてくださいね💕