再び姿を見せた
精悍なシルエットの"ヤツ"は、


神宮の森の上を緩やかに旋回している。


そしてその後方には、また別の型のヘリが追従している。


"ヤツ"よりは少し小型、
機体の下に球形の小さなデッパリの付いた
偵察型か?


二機はゆっくりと内宮の上を
行ったり来たり。


高度は300~500m位。


演習?

作戦行動?

季節柄、隊の運動会?

それとも、エンソク・・・


もとより馬力・加速力・上昇力が信条の
軍用機、


エンジンの騒音は二の次。


・・それはワカル。


が、官給品の機体で、

エンジンをかけたまま、

上空からお伊勢参りとはナニゴトか!


無礼講・・

もとい、無礼者ォ!

(約300mホド)頭が高~い!

エンジンを止めろ~!

(トメタラ、オチル? ・・・ゴモットモ。)



墜落事故、テキのコーゲキに次いで自衛隊機が最も警戒しなければならないモノ、
ソレハ・・


""一般市民の視線""


今、キミたちは

それを 忘レテイルゾ・・・。


(ワタシハ、何サマ・・・?)



散々、沈黙の"市民ミサイル"を撃って
腹も減ってきたので、昼食にシマスネ。


日本の国防を担う日々の訓練、

ご苦労様であります!



騒音よりメシ。


宇治山田駅の傍のちとせ食堂で

名物"伊勢うどん"をいただく事に・・


しかし、そのときワタシハ、ある事実を忘れていたのデシタ・・・。



つづく・・ハズ
前回の参拝(2007.10初旬)は、
小雨の中、午前8時~だったか・・


結構ムチャなスケジュールだったにもかかわらず、

朝一番の参道は、人もまばらで、

踏み締める玉砂利の音が
霧雨に
吸い込まれていくような静謐さの中、

自身の内側の神性な部分が感応しているような
心地好い充実感を味わったものでしたが、



此度は、


人、人、人・・

車、車、車・・


これが晴れた日の午前11時の内宮。


宇治橋は補修工事中。


仮設の橋を渡っていくと


五十鈴川には何台もの重機が下ろされ、川の中まで混雑している。



橋を渡ったとたん、呼び止められる。


神社の参拝は一人で、
途中の参道では、なるべく人とは会話しないのがワタシの流儀。

そして、モチロン禁煙。

まして鳥居をくぐった神域で記念撮影などは・・



仕方なく、手渡されたデジカメで
若いカップルを撮ってヤル。


オートフォーカスや最新の手ブレ補正機能を上回る
ピンボケになってても、

写ってはイケナイものが写り込んでいても、


わたしゃ シラン。




しかし、これはもう参拝というより
通勤ラッシュに近い。


が、視点を変えれば


通勤ラッシュもまた、内なる神に出会う為の参拝に成り得るのかも・・・シレナイ。



なんともせわしなく参拝を終え、
おはらい町を小一時間ぶらついて、

駐車場に戻る。


いっぱいの車と、うるさいエンジン音。

・・・エンジン音?


動いているのは数台、ほとんどの車は駐車中で無人。


もしや、この音は?



そして見上げた空に、


"ヤツ"は いたのデシタ・・・。




まだつづく
アマテラス シスターズとコーゲキ ヘリの関門を無事に
突破(?)したあと、


"もののけ"峠を10分程で抜けて麓にでる。


谷間の田舎道を過ぎると、
広々とした田園地帯に。


やまとの盆地~山間の街道~急峻な峠~
伊勢の稲穂の平野


わずかな時間のうちに、
移り変わってゆく景色もまた、旅の醍醐味。


勢和多気インター手前のコンビニで最終の休憩後、伊勢自動車道でー気に伊勢市内へ、


伊勢西で降りて、間もなく外宮に到着。

am9:55!

当初、予定ではam9:30着だったが
"トイレ バトル"の20分を差し引くと
キッカリ三時間半!

ウ~ン、二年ぶりにして、オミゴト!!。



御正宮、土宮(つちのみや、土偶ではアリマセン)、多賀宮、風宮と参拝し、

神楽殿にて剣祓札を求める。


"~~円のお納めです。"

"~~円のお戻しです。"


丁寧な言葉遣いと、清楚ないでたち。

ウグイスがハチミツを飲んだような

うら若いお声の・・

そう、あのヒト!


"巫女さん"とのセットで、



ワタシはこの日本語がスキです。(トテモ・・・)




そして、再び伊勢西インターを通過して、内宮に。


しかし、そこには大勢の参拝者とともに、


峠で出くわした、


"ヤツ" がワタシを待っていたのデシタ。



つづく
しばらく走ると
緩やかに上ってきたR368は急に曲がりくねった峠の下り坂となる。


しかも、やたら狭い。


白猪山(しらいざん)と局ケ嶽(つぼねがたけ)の間、


最初で最後の峠道。


対向車が少ないのがせめてもの救い。


これを抜けると、あとはなだらか。




突如、鬱蒼とした木々の間から明らかに対向車とは違うエンジン音が響いてくる。



"何か来る、・・・人ではない。"


(もののけ姫でもない)



混み合った枝の向こうの薄曇りの明るい空をバックに、黒い影が上空をかすめてゆく。


ヒョットして、
スタジオ・ジブリの最新型タタリ神?


イヤ、
直前まで接近に気付かれない見事な奇襲は、ペジテのガン シップ?



特徴のある細長い長方形のシルエット、


両側に突き出た小さな翼、

あれは・・


ナント、陸上自衛隊の攻撃ヘリ!


こんなトコロで演習?


ワタシの伊勢参りを阻止しようとしてもムダだヨ
(時間と税金の・・)



峠道を小刻みに走るターゲットのロック・オンに失敗した?のか


わずか一航過しただけで、向かいの稜線に飛び去って行ってしまった。



淡泊なヤツ・・・


しかし、後に再び伊勢神宮で相見える事になろうとは、

カミでない身の知る由もなかった。



つづく
・・・さて、どうしたものか・・・、

せっかくのお伊勢参りの道中で、他人様の仕事の邪魔をするのも気がトガメルので


休憩候補ポイントだった次の道の駅までガマンする事に。


20分程で道の駅"美杉"に到着。


民家もあり、人里に出た感もあるが、やはり山間

走る車も少なく、道の駅は開店休業状態。


ヤレヤレ、

もしこれでトイレが混んでいるような事があるなら、

この世にカミはいない。


ホッとしながらトイレの前まで来ると、


そこには見覚えのあるあの看板、


"清掃中"


(オー マイ アマテラス オホミカミ!)


そう、渋滞には引っ掛からずに、順調に道の駅のお掃除時間帯に引っ掛かっていたのデシタ・・


しかし、今度のオバチャンは黙々と神事を、

イヤ違った、

清掃作業をこなされている様子。

あと5分もすれば・・・


若干(?)判断力が乱れてはいるものの

初志貫徹!

ヒトの仕事の邪魔はシナイ!


オケツの筋肉を引き締めながらひたすら
待つ、 松、マツゥゥ


ひとけのない敷地の中で、やや不自然なウォーキングをする事、約10分。


遂に下げられる看板。


!!あせる


久しぶり、
実に久しぶりの魂も抜け出たようなこの解放感。

至福のひととき・・

試練のあとに、はやくもお伊勢参りの
御利益か?



だが、まだ道のりは半ば。

この先には峠道が控えている。


抜けた気を引き締め直して再スタートを
切りマシタ。


つづく