~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~ -91ページ目

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

どうすればクライアント先がいっそう人が育つ会社に
生まれ変わるのか。

その根本課題を見つけて、解決ストーリーを提示するのが
コンサルタントの役割の一つです。


そのために従業員インタビューを行います。
一人当たり30分~60分程度。

会社への想い、職場での悩みや困っている事などを
聞き出していきます。


このインタビューをするといつも面白い現象が起きるんです。
それは…。


「意見が二つに割れる」


という現象です。

同じことを指しているのですが見方が180度
異なるんです。


例えば残業時間について。


Aさんは中途入社で1年目。
「きちんと定時にあがりたいんですけど、
 あがりづらい雰囲気なんですよ。
 結局、1時間くらいサービス残業をしています。
 定時にきっちりと上がれるような職場にしたいです」


Bさんも中途入社で1年目。
「いや~。残業が少なくて本当に助かります。
 前職は1日12時間労働なんて当たり前でしたから。
 今でいう軽いブラック企業ですかね(笑)。
 今は残業1時間くらいですからね。
 本当に労働時間が管理されていて有り難いです」


例えば休日について。

Cさんは中途入社で2年目。
「うちって年間休日とは名ばかりで
 有休がとれないじゃないですか。
 プライベートの充実なくして仕事に意欲は湧きませんよ。
 もっと気軽に有休がとれるような環境を
 作っていけたらいいです」


Dさんも中途入社で2年目。
「以前の職場なんて休日であろうが、
 ほぼ会社に来ていましたよ。
 そうしないと現場が回らない状況でしたから。
 今の会社は月7日くらいは完全にOFFです。
 家族との時間も取れるし本当にいい会社です」


例えば賞与ついて。

Eさんは中途入社で3年目。
「これだけみんな頑張っているので、
 もう少し社員に賞与で還元してあげてもいいと思います。
 他の会社に勤めている友人の話を聞くと、
 うちはやっぱり金額が少ない。
 やっぱり家族を養っていくには実際にお金が必要じゃないですか」


Fさんも中途入社で3年目。
「以前の会社は目標が未達だったら賞与はゼロでした。
 それに監督職まで昇格しないと賞与は出ませんでした。
 この会社は目標未達でもプロセスを見てくれて、
 少額でも賞与は出してくれるし一般社員でも
 それなりの賞与が出る。本当にいい会社ですよね。
 ちょっと甘いかもしれませんけど」


残業時間、休日、賞与を例に出しましたが、
これ以外にも意見が割れるものは多々あります。
(上司のコミュニケーション、会社のルールなど) 


つまり絶対的な基準で人は判断していない。
過去の経験との比較、
他人との比較から相対的に判断しています。


無意識のうちに相対的に物事を判断してしまう習性が
あるようです。


それを知らずに従業員のコメントを
そのまま「真実」として受け止めてしまったら、
コンサルタントとしては失格。
会社もぐちゃぐちゃになってしまいます。


皆さんも無意識に何かと比較して、
コメントをしていることが多いのではないでしょうか?
 

それは「絶対」的基準ではなく「相対」的基準ということを
認識しておきましょう。

地域や業種関わらず、どこも人不足の状況が続いています。
訪問する中小企業の約90%近くが、
いかに人を確保するかに頭を悩ませています。

これだけ採用が難しいと現状社員の定着は重要事項です。
いかに人を確保するかを模索しながらも、
いかに現状の社員を辞めさせないかを
模索している企業が多いのではないでしょうか。

言葉は悪いですが、離職を恐れすぎて
管理職の方々が下手に出てメンバーに接している場面を
見ることがあります。

人不足の中でさらに人が減れば、
残された他メンバーや管理職にも
一層の負担がかかることを恐れているのでしょう。

こうなると「管理職<メンバー」といった力の構造が強化されます。

私は研修の際、クライアントの新入社員へ持論を伝えています。
それは…。


「辞めたい!は2回でレッドカード」


どういう事かと言えば、居酒屋で愚痴るの仕方がない。
誰しも会社を辞めたいと思うことは1度や2度あるのが普通です。

でもそれを上司に何度も伝えることは許されない。
まぁ、1回は許される限度でしょう。
(※引き止められた経験がある方が読者の中にもいるでしょう)

覚悟をして伝えてほしいのです。

最も悲惨な光景が新入社員が辞めたいと言う。
それを上司がなだめる。
そしてまた数カ月後にまた辞めたいと言う。
またまた上司が話を聞いてなだめる。

それを何回も繰り返している職場があります。
(半年周期でその波が来る新人も見かけます)


離職率が管理職の評価にも連動している会社があります。
そういった会社の管理職はメンバーから
離職の話が持ち上がると、
上司の対応がソフトに切り替わります。
厳しい指導が鳴りを潜めます。

辞めさせないために、上司が下手に出てしまうんですね。
フェアーな関係ではないです。
(だいたいこういったケースは、
遅かれ早かれ辞めてしまうのですが…。)


だから私は新卒社員にこう伝えます。
「辞めたいと思うことはきっとある。
 でも辞めたいを武器に使うな!
 それなりに覚悟して辞めたいと言ってほしい」と。

辞めるだの、辞めないだの。
企業で働く以上、本来は簡単に口にすることではない。

古い考え方かもしれませんが、私はそう思います。

私が近頃コンサルティング現場でよく聞く社員の本音があります。

それは…。


「あんなに大変そうなら、僕は部長(店長)になりたくない」


ショックですね。リーダーの皆さん、凹みますね。

労働時間を見てか、業務量を見てか、
数字のプレッシャーを見てか…。
とても大変そうに見えるのでしょう。

このコメントを事実として部長(店長)へ伝えると
こういった反応が返ってきます。

「悲壮感、疲労感が出ないように注意しないといけませんね」
「もっと早く仕事を切りあげて帰らないといけないですね」
「プライベートも充実していることを
 アピールしないといけませんね」

どれも正しい回答です。
皆さん、偉い!

リーダーたるもの、部下からどのように見られているか。
それを意識した振る舞いは必要ですから…。

でも本当に、本当にそれでいいのでしょうか?
私は何かスッキリしないんです。

私の本音はこうです。

「大変そうだから部長(店長)になりたくない?
 だったらあなたはならなくて結構!
 そう考える時点でまず100%なれないでしょうから」

大変そうだからリーダーになりたくないと思っている人。

大変ではないリーダーはどこにいるのでしょうか?
私は見たことがありません。
大変ではないリーダーは存在しないのです。
(大変さを見せないリーダーは勿論いますが…)

現在リーダーになっている方は、
ある程度「大変さ」を覚悟していたのではないでしょうか。

だから部下が

「部長(店長)になったらキツイじゃないですか。
 だから私は今のままがいいんです」

と言ってきたら、こう切り返してください。

「そうか。なら部長(店長)を目指さない方がいい。
 めっちゃキツイからな。お前の想像以上にキツイぞ!
 まぁでも…。でもなぁ…。
 癖になるくらい、めっちゃやり甲斐あるわ。
 選ばれた人しかこの経験は味わえない」 


部下に大変さを見せたっていいんです。
だって事実なんですから!
「大変さ」以上の「やり甲斐」「楽しさ」を
見せることが大事なんだと思います。

大変なのは間違いない。
でもなぜか部長(店長)の背中がワクワクしているように見える。
そこに魅力を感じるのだと思います。

「大変さ」を覚悟した上でリーダーになりたい人材を
育成しましょう。

本日のテーマは、

・・・・・・・・・・・・・・・・・
仕事ができる部長の見分け方 Part3
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前回までに見分け方を2つご紹介しました。
電話が鳴らない部長は仕事ができる人。
レスポンスが早い部長は仕事ができる人。


三つ目は…



「曖昧な言葉を使わない人」



具体的に言えば、

「~ぐらい」「だいたい~」「たぶん~」
「おそらく~」「~といった感じ」
「~だったはず」

といった曖昧な言葉を多様することです。

仕事ができる部長は「数字」で現状を
正確に把握しています。


下記AさんとBさん、二人いたとしましょう。
どちらの部長が今後期待できますか?


A:100件近くの商談をしても、
  僅かしか最終プレゼンまで進めていません。
B:98件の商談をして、
  9件しか最終プレゼンまで進めていません。

A:目標達成まであともうひと踏ん張りです。
B:目標数値500万に対して、あと30万足りません。


また部下へフィードバックする光景を想像してみましょう。

A:佐藤さん(=部下)には、積極性みたいなものが
  足りないように見えてしまう。
B:佐藤さん(=部下)には、積極性が足りない。
  例えば○○という行動が見られなかった。

A:佐藤さん(=部下)は、顧客への提案が
  まだまだ少ない気がするな。
B:佐藤さん(=部下)は、顧客への提案数が不足している。
  今月○件。先月は○件。チーム平均では〇件。

Bさんの方が具体的に現状を捉えていますね。
自分を照らし合わせた時に、
はたしてBさんのような行動がとれているでしょうか?

課題を曖昧に捉えると、曖昧な解決策しか見えてこない。
課題を具体的に捉えると、具体的な解決策が見えてくる。
これは問題解決のセオリーです。

ですから仕事ができる部長は
「曖昧」ということを嫌います。

具体的に目標を決めて、具体的に計画し、
具体的にアクションを起こし、具体的に検証するのです。

上記のような具体的思考がクセになっているので、
具体的な言葉が出てくるのだと思います。

話は変わりますが、
先日とある居酒屋さんでお客様と食事をした時です。

こちらがオーダーをした後に店員さんが復唱しました。
その時に驚くべき一言が…。

「かしこまりました!生中5杯くらいですね?」

5杯くらいって…。何だそれ…。

生中が何杯くるか、ドキドキでした。

本日のテーマは、

・・・・・・・・・・・・・・・・・
仕事ができる部長の見分け方 PART2
・・・・・・・・・・・・・・・・・
前回は電話が鳴らない部長は仕事ができる人、
という話でした。

二つ目は…

「レスポンスが早い人」

具体的に言えば、

・研修中に講師からの問いかけへの回答スピード。

・顧客からの想定外な質問への回答スピード

・メールでの問い合わせへの回答スピード。

・部下からの提案事項、相談事項への回答スピード。

・経営者からの問題提起への回答スピード。

などなどです。

「この部長さんはレスポンスが早いな~」と思う人は、

高い確率で仕事ができる部長で経営者からの評価も高いです。

なぜなんでしょう。

「レスポンスが早い」という行動を分解すると下記の通りです。

1.物事を正しく理解する

→2.本質を捉える

 →3.複数の回答案を考える

  →4.複数の回答案をシミュレーションする

   →5.ベスト案を決断する

    →6.意思を表明する=レスポンス



仕事ができる部長は瞬時にこれらのステップが踏まれています。

しかし多くの場合、1~6のどこかで
躓いているのではないでしょうか?

1.自分の思い込みで理解してしまう

2.本質からブレる

3.1つしか回答が出せない

4.シミュレーション力が乏しい

5.決められない

6.責任を取るのが怖くて他者へ表明できない


「そんな高度なことは自分にはできない」

と言われる方がいます。

最初はみんな同じです。

これらは「訓練」で高めることができます。

レスポンスが遅いことは、上司の信頼を失います。

レスポンスが遅いことは、部下の信頼を失います。

レスポンスが遅いことは、顧客の信頼を失います。

レスポンスが慎重になりすぎていて、

いつの間にか周囲からの信頼を失っていませんか?
今日から迅速なレスポンスの訓練を始めましょう。

次回はPart3です