~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~ -89ページ目

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

石川県の法師旅館に行ってきました。

718年に創業されて1300年間、
1件の宿を守り続けています。

旅館として世界最古の企業としてギネスブックに
登録されています。

現在の当主は46代目。

跡継ぎを失くすというご不幸にあいながらも
当主としての役割を全うされています。

粟津温泉という土地柄、
水という資源を昔から大切にされています。


父親から語り継がれたことは、

「水から学ぶ」
「自(水)ら学ぶ」
「自らを学ぶ」

どのような苦境に陥っても、
答えない問いをし続けてこられました。


「会社を始めることは勇気さえあればできる。
 でも会社を続けることは難しい」

といいます。

今の時代に起業したとすれば
10年続けることでさえ、難しいと言われます。

1300年であればなおさら。
奇跡的なことかもしれません。

1300年前って誰が生きていた時代?


46代目、当主の姿を見て、

「1300年という歴史は、ブランドにもなる。
 一方で重責にもなる」

と感じました。


歴史を重ねれば重ねるほど、

「潰してはいけない。
 次の世代にバトンタッチしないといけない」

と思うでしょう。

潰さないためには「挑戦」しなければいけない。

一方で歴史があるからこそ
「挑戦」「変化」しにくい環境や条件で
あったりします。

46代目当主は、
私が見聞きしたことがない敵と
闘っているようでした。


石川県に行く機会があればぜひ法師旅館へ。
老舗旅館に身を置くと感性が磨かれますよ。

法師旅館を含め、老舗企業は日本の宝物。

これからも持続的発展をしてほしいと思います。

大衆和牛酒場コンロ家のとある貼り紙が
テレビやツイッターで話題になりましたね。

 

その内容はというと、

 

「おい、生ビール」…1000円(税別)
「生一つ持ってきて」…500円(税別)
「すいません。生一つください」…380円(定価)

 

「お客様は神様ではありません。
 また、当店のスタッフはお客様の奴隷ではありません。
 当店にとって一人一人が大切な奴隷(取消二重線)宝物なのです。
 皆様のご理解とご協力をお願いいたします」

 

これについては賛否両論あるでしょう。

 

「お客様は神様」という歌が昔ありましたが
 

どうしても違和感がないですか?

 

正確に言うならば、
(当店のルールを守っていただける)
「お客様を大切にします」ということ。

 

障害福祉の仕事をしていると、
弱者と強者が明確になっています。

 

弱者が障害者の利用者さん。
強者が運営側スタッフです。

 

強者が弱者に向けて、
何か小さな問題・ミスでも起こすと
過剰に「虐待だ!」などと叫ぶ人がいます。

 

でも健全な運営会社は、
そんなひどい接し方をしませんよ。

 

逆に利用者さんからの暴言、暴力によって
精神的に傷つけられても、
問題にならないのが不思議です。

 

弱者が強者に向けて何をやっても、
仕事なんだから対応しなさい!という暗黙のルール。

 

私の所に面接にくるアルバイトの中には、
前の施設で利用さんからの暴力・暴言に耐えられないで
辞めて来ている方もかなりいます。

 

仕事だから耐えなさいという会社の意向に
我慢ができなかったようです。

 

私の施設ではスタッフに上から目線で
「私はお客様」というスタンスで来る利用者がいたら、
迷いなく注意・指導をしていきます。

 

お客様は神様ではないですから。

私にとって利用者もお客様ですが、
働いてくれるスタッフもお客様ですから。

 

顧客へのスタンスは会社それぞれでしょう。

顧客へ謙虚な気持ちを持って接することは必要ですが
奴隷にはならないように注意するべきですね。

前回第4回目は
「動機善なりや、私心なかりしか」という話でした。
今回は第5回目です。


コンサルタントとして活かされていること。
それは何か…。


・・・・・・・・
「子飼い」
・・・・・・・・


あまり聞きなれない言葉かもしれません。
当時の私の職場では、
この言葉をよく耳にしました。



「子飼い=育てた人物」です。



社長の子飼いが常務で、
常務の子飼いがA部長で、
A部長の子飼いがB課長で…。

面白い事に社内を見渡すと子弟関係が見えてきました。

皆さんもいろいろな上司の下で
仕事をしていると思いますが、

「一人前にしてくれたのは○○部長」

「自分の基礎を作ってくれたのは○○次長」

「くすぶっていた自分を変えてくれたのは○○課長」

といった具合に、自分に影響を与えた上司が数人いませんか?

そういった上司になれているか。
監督職・管理職は「子飼い」を残すことが
重要な評価指標でした。

ですから、

「あいつは業績は出せる優秀なプレイヤーだが子飼いがない。
 だからまだまだ責任者を任せられない」

といった会話がされていることもあります。

個人業績を上げる人材は会社にとって価値があります。
ですが将来を背負う人材を育てることは
それ以上に価値があることだと思うのです。

私もクライアントの現場に入り込むなかで、
Aさんの子飼いが誰なのか、
Bさんの子飼いが誰なのか、

師弟関係を見ていきます。誰が誰を育てたのか。

「子飼い」を見ながら、
本当に「育成力」があるマネージャーなのかを
見ることもできます。

口がうまいマネージャーはいくらでもいます。
でも実際に「子飼い」を残せているマネージャーは
多くありません。

私はそこに注目しています。
なぜかと言えば、人材育成は根気がいるもの。
絶対的なやり方も存在しません。

その中で
「子飼いを残す=成果を出せる」人物というのは、
マネージャーとしての適性が備わっている
証拠だと思うからです。

皆さんの子飼いは誰でしょうか?

前回第3回目は「時間当たり採算」という話でした。
今回は第4回目です。


コンサルタントとして活かされていること。
それは…



「動機善なりや、私心なかりしか」



京セラフィロソフィーの一つです。

営業職の皆さんであれば、
この項目の実践がいかに難しいかを
特にご理解いただけるのではないでしょうか。

営業職であれば個人の目標数値を
達成するという責任があります。

でも自分都合でお客様にごり押しをして、
押し売りをすれば信頼関係は壊れます。
かといって自身の目標達成を投げ出すこともできません。

根底にある考えは
「自分のため」か「お客様のため」か。

動機がどちらにあるのか。
相手は敏感に感じ取っているように思います。

自分のため(=私心)に提案していると感じとられれば、
お客様は離れていくでしょう。

私もお客様へ何かを提案するときは
何度も何度も自問自答します。

「自分の利益のために提案していないか?」

「嘘偽りなく本当に目の前のお客様に必要な提案か?」

「私心に走らず、必要な物を必要な時に
 必要な物だけ提案しているか?」

動機に嘘偽りがない。
すると自信を持ってお客様へ提案することができます。

そしてこういった提案をすると、
返ってお客様から「感謝」されることもあるのです。

提案の中身も大事なんでしょうが、
そこに至る自分のあり方として、

「嘘偽りがない」「私心がない」という状態で
臨むことが絶対条件ではないでしょうか。

話は変わりますがクライアント先のリーダーへ、
厳しいコメントを役割上言わなければならない時があります。

厳しいコメントは、自分にとっても相手にとっても
決して気持ちの良いものではありません。

その時にも一瞬、自問自答するのです。
「動機は善か?相手に良くなってほしい
 という気持ちが本当に根底にあるのか?」

私の体験上、
動機が善である厳しいメッセージは相手に届きます。

なぜか相手が真摯に受け止めようとしてくれるのです。


皆さんも何かアクションする前に
3秒だけ考えてみてください。

「動機は善か?私心はないか?」

第1回目は「数値は慣れ」
第2回目は「部下に飯を食わせる」
といった話でした。

今回は第3回目です。

コンサルタントとして非常に役に立っている事。
それは…


「時間当たり採算」


ご存知の方も多いかと思います。
時間当たり採算とは「(売上-経費)÷総労働時間」で

算出したものです。
1時間当たりの収益を最大化させることが狙いです。

売上だけの指標ですと事業規模が大きい部門が目立ちます。
 

しかし時間当たり採算の指標があることにより、

売上規模の大小関係なく少ない時間で収益を

上げている部門にも目が行くようになります。

当時の上司の発言を思いだすと、

売上では社内で一番になれなくても、
時間当たり採算では社内で一番を狙っていたように思います。
それだけ価値ある指標だったわけです。

「時間」という指標が入りますので、

当然ながら「時間」を意識させられます。
 

損益分岐点は、時間当たり採算○○円という

ガイドラインもありました。

多くの会社では、
「○○の仕事を早くやりなさい」とか

「○○の仕事を効率的にやりなさい」
と言われると思います。

しかし私が上司から言われていたのは、
「○○の案件を△時間以内でやらないと赤字になる」
「○○の案件を△時間以内でやらないと

時間当たり採算が前月割れする」
といったようなことでした。

ですから仕事を開始する前の段階で、

収益を上げるための「目標時間」が
設定されていたのです。

これはコンサルティングの仕事をやる上でも活かされています。
「事前準備+コンサルティング実施+フォロー」のトータルで
どれくらい時間を要するのかを考えなければなりません。

仮に多くの時間を要するならば、価格の見直しをするなり、
事前準備やフォローの効率化などを考えなければなりません。

そうしなければ労働時間は長いのに収益性が

低いという現象が起きてしまいます。
それでは高いモチベーションで

働き続けることは難しいでしょう。

仕事って時間をかけようと思えば、

いくらでも時間をかけることができますね。
時間をかけたらかけた分だけ質が上がるかと言えば、

そうとも言えません。

皆さんも○○の仕事を

何時間でやらなければいけないのか。
目標時間を設定することから

始めてみてはいかがでしょうか。