~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~ -60ページ目

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。

理念浸透コンサルタントの松本です。

 

 

T社長はアイデアマンです。

思考が柔軟で一つ質問をすれば、
複数のアイデアを返すことができます。


社内では社員以上にアイデアが浮かぶ。

これまでの成功事例を見ても、
T社長のアイデアから具現化されているものが
複数あります。


ただし難しいことに、
T社長は社内で力を持ちすぎています。


社長なんだからそれは仕方ないと考える人もいますが、
「T社長の発言=正解」と受け止めてしまう社風が
出来上がっています。



T社長と社員Yさんのやり取りを
私は隣で見ていました。


社員Yさんは社内を活性化させるある提案をしました。

それに対してT社長は、いつもの如く
アイデアを複数出しました。

私からは見れば、
あくまでも1つのアイデア。

すぐに検証することもできないので、
あくまでも“思いつき”レベルの意見もありました。


社員Yさんのその後を追ってみると、
社長からの“思いつき”意見を愚直に
実行しようとしていたのです。



松本:
「どうしてそれをやろうと思ったんですか?」


社員Yさん:
「だってT社長が〇〇してみても面白いって
 言っていたじゃないですか?
 あれは指示ですよね?だからやります」


社員Yさんは経営者から見れば、
愚直に実行してくれる貴重な存在かもしれません。


しかし大変失礼ながら、
社長だって間違うこともあります。

間違わない社長ならば、
会社は驚くほど増収増益でしょう。
 

社長だって熟考しないで、
思いつきで発言することもあります。
根拠がないことだってある。


だからそれを鵜呑みされて、
指示と受け止められてしまったら、
現場は大混乱でしょう。


社長の思いつきを信じて
動くわけですから…。


社内のパワーバランスが社長に集中しているならば、
指示なのか、アイデアなのか。

正確に伝える必要がありますね。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


・幼児教室を運営してるAさん。

 「うちの子だけ同じメニューを
 受けさせてもらえていないと子供が言っています」


・ピアノ教室を運営しているBさん。

 「先生の叱られたことがショックで、
  もうピアノには行きたくないと言っています」


・水泳教室でコーチをしているCさん。

 「他の子供のように泳げなくて、
  コーチから叩かれたと言っています」


Aさん、Bさん、Cさん。

いずれも運営側は、
母親からのクレームに戸惑っていました。

他スタッフに聞いても見覚えがないからです。


「子供は大げさに親に伝えることがある」

「子供は感情的に曲がって情報を伝える」

ということが理解している親であれば、
運営側への言い方にも配慮するでしょう。


ただし根底は、

「自分の子供は可愛いし、
 言っていることを100%信じたい」

と思っているので、運営側への不信感が
0になることはないかもしれません。


大切に思うが故に100%鵜呑みにしてしまう。
これは親と子供という関係の話で終わりません。


会社内でも同じようなことが起きてしまいます。


「私の部下Yさんが○○と言っている」

「私の大学の後輩Yさんが〇〇と言っている」

「新入社員のYさんが〇〇と言っている」


Yさんへの思いが強いほど、
Yさんの話を聞いて100%鵜呑みにしてしまうことがある。

組織運営において(本人は気づいていなくても)
感情的な判断は大きな過ちに繋がります。



彼・彼女への思いが強ければ強いほど、
グッとこらえて多方面から
情報収集して判断したほうがいいでしょう。

メンバーへの思いが返って自分を盲目にする。

個人的な感情を一度脇において、
広い視野、広い意見をもとに判断しましょう。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


先日、興味深いことを聞きました。


今回のコロナは

「過去に類を見ない歴史的な経済ショック」

などと言われています。


事実そうだと思います。


しかし100年以上続く企業は、
約10年に1度くらいのペースで
会社が倒産しそうな苦境を経験している。



倒産危機を何度も乗り越えて
100年という節目を迎えることができる。


100年を迎えるために
組織としての「レジリエンス」が
試されているのでしょう。


こういう苦境のときこそ、
組織力で大きな差が出ています。


社員が一丸となって、
「この苦境を必ず乗り越えよう!」と
あらゆる手を使って試行錯誤している会社。


早めに会社を去ったほうが得だと判断し、
退職者が続く会社。


コロナ下で転職はできないから、
他社には行かないけれども、
これまでどおりに淡々と仕事をしている会社。


同じコロナ下であっても、
組織内部の空気は全く異なるのです。


慌てて今から組織力を強化しようとしても
手遅れて、今までの積み重ねが
露呈してしまっています。


100年企業の経営者から、

「今回のコロナを特別に思わない。
 生き残るにふさわしい会社なのか。
 10年1度は試される」


ということを学ばせてもらいました。


コロナ下でも経営が揺るがない
“すごい”会社が日本にはたくさんあります。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


先日、弊社内で起きたことです。

お恥ずかしながら、
スタッフから不満をいただきました。


「もっと松本さんには現場に出てもらいたい」


どこの会社でも起こりえる不満ですね。


経営者、経営幹部の方は
一度くらいは指摘されたことが
あるのではないでしょうか。


言われた瞬間は、
いろんな言い訳が頭をよぎります。


「経営者の仕事は現場に出ることではない」

「経営者が現場に出ないようにするのが
 管理者の仕事でしょう」

「他にも大事な仕事を身を削ってやっている。
 これ以上時間を作れと言われても…」

「全体を指揮するのが経営者の役割で
 現場を取り仕切るのは現場の仕事では…」


でも冷静にその意図を汲み取ると、


「現場に出る出ないは手段。
 現場の実情をもっと理解してほしい」


ということだと推測しました。


経営者には見えにくく、
現場には現場なりの苦労があるし、
解決できない問題がある。

それを同じ温度で分かってもらいたい。

おそらくそれが言葉の真意だと思いました。


経営者が継続的に現場に出ていたら、
会社の将来が危ういですから…。


もちろん現場はすごく大事だと思っている。

でも「軽んじている」と
スタッフに思われてしまったならば、
態度・行動を変えなければいけません。


“ゆとり”を通り越して、“慢心”が
私の中に少しあったかなと思います。


言葉どおりに受け止めるのではなく、
言葉の真意を受け止める。


ズレた対応をしないように要注意です。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


十方よしTV8月号では、
マイファームの西辻社長と対談させて頂きました。


マイファーム様は、
「自産自消(じさんじしょう)」=「自分で作って自分で食べる」
ことのできる社会を目指して、
レンタル農園や農業学校の運営をされています。


マイファーム様はパイオニア的な存在ですが、
レンタル農園事業に近年同業他社も進出してきています。


耕作放棄地を有効活用できるならと
西辻社長は同業の参入にして好意的でした。


さらにいえば、同業他社の中には

「会員さんがレンタル農園に来られない時は、
 水やりや草取りなどを代行する」

というサービスもされているようです。


月会費を払っていれば、バックアップをしてくれるので
高い確率で収穫ができます。


一方でマイファーム様は、
基本的には会員さんに代わって、
水やりや草取りをやらない。


会員さんに連絡は入れるけれど、
あくまで本人にやってもらう。


その理由を聞くと

「“自然”とは何かを感じてほしい。
 農作物は生産者が向き合った分だけ収穫ができる。
 愛を注がなければ、収穫ができない。

 よい農作物を作るポイントは、
 近くで畑を24時間観察していることです。
 現実的にはそれはできませんが…。

 農作物と向き合ってもいないのに、
 同じ収穫量が取れてしまったら、
 それっておかしくないですか?

 何もしないで食べるならば
 それは農園ではなく収穫体験でいい。

 農作物は天候や気候にも影響を受ける。
 頑張っても実らないこともある。
 それが農業ですし、それが自然。
 それを気づいてほしい。」



と言われていました。


「自産自消」という理念と顧客へ提供するサービスの
一貫性に感銘を受けました。


顧客に何でもしてあげるのがサービスではない。

ここでいえば水やりも草取りも代わりにしてあげる。
確かにそれを喜ぶお客様もいるでしょう。

でもマイファームさんはそれを喜ぶお客様を
ターゲットにしていないのでしょう。

農作物への向き合い方を
それとなく指南しているような気がします。

サービスとは顧客に迎合することではない。
足し算のごとく何かをプラスすることもサービスですが、
引き算のごとく何もしないこともサービス。


明確な理念をもち、
理念に沿ったサービスを提供すること。


改めて気づかせていただきました。