『大切な思いが自分を盲目にさせる』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


・幼児教室を運営してるAさん。

 「うちの子だけ同じメニューを
 受けさせてもらえていないと子供が言っています」


・ピアノ教室を運営しているBさん。

 「先生の叱られたことがショックで、
  もうピアノには行きたくないと言っています」


・水泳教室でコーチをしているCさん。

 「他の子供のように泳げなくて、
  コーチから叩かれたと言っています」


Aさん、Bさん、Cさん。

いずれも運営側は、
母親からのクレームに戸惑っていました。

他スタッフに聞いても見覚えがないからです。


「子供は大げさに親に伝えることがある」

「子供は感情的に曲がって情報を伝える」

ということが理解している親であれば、
運営側への言い方にも配慮するでしょう。


ただし根底は、

「自分の子供は可愛いし、
 言っていることを100%信じたい」

と思っているので、運営側への不信感が
0になることはないかもしれません。


大切に思うが故に100%鵜呑みにしてしまう。
これは親と子供という関係の話で終わりません。


会社内でも同じようなことが起きてしまいます。


「私の部下Yさんが○○と言っている」

「私の大学の後輩Yさんが〇〇と言っている」

「新入社員のYさんが〇〇と言っている」


Yさんへの思いが強いほど、
Yさんの話を聞いて100%鵜呑みにしてしまうことがある。

組織運営において(本人は気づいていなくても)
感情的な判断は大きな過ちに繋がります。



彼・彼女への思いが強ければ強いほど、
グッとこらえて多方面から
情報収集して判断したほうがいいでしょう。

メンバーへの思いが返って自分を盲目にする。

個人的な感情を一度脇において、
広い視野、広い意見をもとに判断しましょう。