こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
前回に引き続き、
結果とプロセスについて。
パリ2024オリンピックは先日、閉会しました。
日本選手の素晴らしい活躍により、
多くのメダルを獲得できました。
スポーツは勝負の世界ですから、
勝ち負け、順位、メダルの獲得有無といった
結果が明白です。
結果がついてきた選手は、
様々な取材に応じて賞賛を受ける。
官邸にも招かれたり。
残念なのは、
思うような結果が出なかった選手に向けて、
SNS上で批判をする方が多数いること。
選手本人は、
「力を出せた」
「無事に本番の試合に臨むことができた」
と満足している。
その方に向けて、
厳しいコメントが向けられる。
望む結果が出なかった選手に向けて、
選手の練習に4年間付き添ったコーチは、
どのようにコメントするか?
選手を4年間支えた家族は、
どのようにコメントするか?
選手を近くで見てきたチームメイトは
どのようにコメントするか?
思うような結果は得られなかったが、
プロセスを見てきた関係者は、
とても批判はできません。
様々なものを犠牲にしたり、
試練を乗り越えたり。
練習をし過ぎてケガをしてしまったり。
どのような結果だったとしても、
「お疲れ様」という言葉が
自然と出てくるのではないでしょうか。
または過程を知っているがゆえに、
本人と同様に悔しさをにじませ、
涙を流す人もいる。
一時の運も含めて、
結果のみを見て批判する人。
4年間のプロセスを見て、
結果を受け入れる関係者。
結果の見え方が大きく異なります。
真剣に頑張った選手ほど、
結果が出なかったことへの悔しさが残る。
悔しさの共感は、
プロセスへの関与から生まれるますね。
ビジネス・会社においても
上記のようなことが
日常的に起きていますね。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
ビジネスは綺麗ごとだけでは成り立たない。
「かんばりました」という努力賞ではなく、
「結果」が求められます。
会社によっては、
どんなにいいことを言ったとしても
「結果が全て」という会社もあるでしょう。
ビジネスにおいては
「結果は重要である」という点においては、
まぎれもない事実です。
しかし「結果」について、
どのようにメッセージを発信すればよいかは
慎重にならざるを得ません。
さもとないと、
「結果を出した人間が一番偉い」
「結果を出した人間は何をやっても許される」
「結果を出さない人間は価値がない」
「結果を出さない人間は発言する資格さえない」
このように異様な空気社内に作り出します。
「結果が全て」
これを使う場面を間違えたり、
普段から連呼しすぎると、
部下との心の距離がどんどん離れていくことがあります。
「結果を出せ」と連呼する上司がいますね。
上司が「結果を出せ」と言って、
部下が結果を出せるならば、
マネジメントは誰でもできます。
結果を出さないといけないことは、
部下も分かっている。
そのために何をするのか。
プロセスへの関心と承認をしていくこと。
これらがなければ、
厳しいビジネスの世界で
部下との一定の心の距離と保つことは
難しいかもしれません。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
日常の生活の中でも、ビジネスにおいても
商品・製品を売る人と買う人がいます。
売り手と買い手。
「お金を支払う側=買い手」
どうしても買い手の方が力を持ちやすいですね。
「お金を払っているんだから、
このくらいやってもらって当然」
という思考になります。
あまりにもギャップがあれば、
クレームになることも。
しかし私の知り合い経営者のⅠさん。
この方は、
お金を支払っている側(買い手側)なのに、
売り手をおもてなしする姿勢を貫かれています。
どうしてそこまで「謙虚さ」をお持ちなんだろう…
とさえ、思ってしまうほどでした。
「松本さん、もちろん買い手は弊社。
でも取引先から、あの会社と付き合ってよかった。
数ある取引先の中から、
あの会社とのご縁は大事にしたい。
あの会社の要望ならが直ぐに取り掛かろう。
弊社とお付き合いがある会社には、
先方にも売上以外の何か。
メリットを感じてもらいたい」
とお話されていました。
一業者、一下請けのように扱われるのか。
大事な頼りになるパートナーとして扱われるのか。
取引先の社員も経営者も人間です。
「この会社のために…」
と思う人もいるでしょう。
すると金額以上のことで恩返しないといけないと
いっそうやる気になることもある。
私もI社長の姿勢から学ぶ必要がありそうです。
大金であればあるほど、
これだけ支払っているのに…と
ワガママも言いたくなる。
お金を払う側が偉いではなく、
「この会社のために…」と
思われるような態度や姿勢が自分にはあるか。
反省したいと思います。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
健康状態や性格などが起因し、
物事をネガティブに
捉えてしまいがちな人がいますね。
人間として、
生命を脅かす本能が働いているとも捉えられますが、
「過剰に」にネガティブになってしまうことは、
生活の質を下げることに繋がります。
そのような方への一つの助言として、
精神科医の大野氏は、
「情報を収集すること」をあげています。
思い当たることがありますね。
確かに数年前のコロナ渦、
日本国内は混乱状態でした。
新ウィルスの実態が掴めない時は、
特に誹謗中傷や風評被害もありました。
東京都の人は、菌をまき散らすから地方に行くなとか。
東京ナンバーのクルマが地方でいたずらにあう事件も
ありました。
お店を営業すれば自粛しろ!と誹謗中傷を受ける。
テレビでは毎日感染者数が放送されて、
専門家たちが危機感を煽るコメントを出す。
コロナに関して正しい情報が少なすぎて、
必要以上に混乱に陥っていたように思います。
結果、ネガティブ思考に陥ることに。
外出を一切控えて、自宅に引きこもり、
健康を害した人も多数いました。
どういう人が重症化しやすいのか、
どういう症状が出るのか、
どのくらいの期間で治るのか。
どのような対策方法が考えられるのか。
情報が出そろってきて、
落ち着きを取り戻していったように思います。
仕事上でも同様です。
インパクトがあり少ない情報。
これにより、
ネガティブ状態に巻き込まれがちです。
少ない情報の中で、
あれこれネガティブに妄想すれば、
不の連鎖は止まりません。
まずは「正しい情報を集める」こと。
それにより、
必要以上にネガティブにならなくて済む。
ネガティブが不必要とは言いません。
適度に正しく「ネガティブ」を
受け入れることが必要かと思います。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
労働者を酷使して劣悪な職場環境で働かせる企業のことを
「ブラック企業」という。
ブラック企業で働きたいと思う人は少数であり、
ブラック企業では若者の退職率は当然高くなる。
対語には「ホワイト企業」がある。
一般的に従業員のエンゲージメントが高く、
退職率と残業時間が低く、
有給休暇が多い企業を指す。
ホワイト企業を目指している経営者も出てきている。
「働き方改革とは“働かない”改革」と
揶揄している専門家もいる。
つまり、いかに労働時間を減らし、
どれだけ休みを増やすのか。
それだけに注力しがちだからだ。
「ゆるい職場」というワードも出てきた。
労働時間も短くて、休みもしっかりとれて、
仕事のプレッシャーも少ない。
大きな仕事の責任を負うことは少なく、
やるべきことをやっていればいい。
リクルートワークス研究所の調査によれば、
直近の新入社員の48.9%が、
「自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないかと感じる」と
回答しているそうだ。
社内の人間関係も良いし居心地もよい。
でも自分は成長しているのだろうか?
社外から見て、価値あるビジネスパーソンになっているのだろうか?
このままこの「ゆるい職場」にて
自分の将来はどうなるのだろうか?
そんな不安を抱くのでしょう。
「働きやすさ」と「働きがい」。
その2つが揃って初めて、働き方改革。
「働きやすさ」ばかりを追求した結果、
「ゆるい職場」になってしまわないように。
特に自己成長意欲が高い若手社員ほど、
「ゆるい職場」に見切りをつけてしまうでしょう。
「不満」だけでなく「不安」も退職の要素になりうる。