『「AIがそう言っている」は、本当に正しいのか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

ChatGPTやGeminiなどの生成AIチャットが登場し、
皆さんもビジネスや日常生活で
幅広く活用されているのではないでしょうか。

私自身も、とても便利なツールだと感じています。

ただし、
「情報の精度」という点では、
注意しなければならないこともあります。

先日、H法人で利用している
水回りの設備が故障しました。

以前にも同じような故障があり、
そのときの経験から、
「今回も40万円前後はかかるだろう」
と、H法人の代表は考えていたそうです。

そこでオーナーさんに故障を伝え、
まず1社目の業者さんに
現地確認と見積もりを依頼しました。

すると、やはり見積もりは
40万円程度。

「やっぱりそれくらいかかるのか」
と思ったところ、
オーナーさんが生成AIチャットに
同じような修理について質問しました。

すると、
「交換費用は5万円~20万円程度」
という回答。

「40万円は高すぎるのでは?」
「もしかすると、ぼったくりなのでは?」
と、最初の業者の見積もりを
疑うことになりました。

そこで、さらに4社から
相見積もりを取ることに。

結果として、
38万円程度の業者が見つかりました。

つまり、最初の40万円という見積もりは、
決して大きく外れていなかったのです。

しかし、ここで問題が起きました。
新しい業者は、
部品の発注に3~4日かかるとのこと。

結果として、
修理・交換までに約1週間かかりました。

その間、借主は
水回りを使用できない状態です。

最終的には管理会社から、
「1週間分の費用請求や、
家賃の減額を求めますか?」
という提案まであったそうです。

今回の事例から考えさせられたのは、
「生成AIの回答=現実の正解」ではない
ということです。

生成AIは、質問の仕方や
前提条件によって回答が変わります。

また、一般的な情報をもとに
回答を生成するため、

「その設備が実際にどのような状態なのか」
「必要な部品は何なのか」
「地域や業者によって費用がどう違うのか」

といった、現場固有の事情までは
正確に把握できないことがあります。

今回も、
「AIが5万円~20万円と言っている」
という情報が、
実際の業者の見積もりを疑う材料になりました。

もちろん、AIを使って
相場を調べたり、複数の選択肢を
検討したりすること自体は、非常に有効です。

問題は、
AIの回答を「参考情報」ではなく、
「確定した事実」として扱ってしまうこと。

ここにあるのではないでしょうか。

「生成AIがこう言っているんだから、
こちらが正しいはずだ」
と、確固たる証拠のように使ってしまう。

そうなると、
本来であれば専門家や現場に確認すべきところを、
AIの回答だけで判断してしまうことがあります。

生成AIは、
私たちの判断を代わりにしてくれるものではありません。

「調べる」「考える」「比較する」ための
強力な道具です。

だからこそ、
AIに聞く。
↓
回答を得る。
↓
現場や専門家に確認する。
↓
自分で判断する。

この一手間が重要なのだと思います。

便利なものほど、
「正しいに違いない」と
思い込まないこと。


生成AIを上手に活用するためにも、
最後の判断は人間が行う。

そんな意識を持っておきたいものです。