『「私がいないと困る」は、本当に優秀なマネージャーなのか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、M&Aの専門家とお話しする機会がありました。

「どのような会社に高い値段がつくのか?」
という話です。

当然、決算書の内容は細かくチェックします。

自己資本比率、不良在庫、
売掛金の回収状況、役員関連の取引など、
さまざまな項目を確認するそうです。


その中で、興味深かったのが、
「経営者に依存していないか?」
という視点でした。

考えてみれば、当然のことです。

経営者に依存している会社は、
経営者が変わった途端に、
これまでと同じ業績を維持できなくなる可能性があります。



一方で、

・業務の仕組みが整っている
・判断基準が明確になっている
・人材が育っている
・ノウハウが組織に蓄積されている

こうした会社であれば、
経営者が交代してもダメージは小さくなります。


買い手からすれば、
当然こちらの会社の方が魅力的です。

これは、部門経営でも同じではないでしょうか。

一人の優秀なマネージャーに
依存している組織があります。

そのマネージャーがいれば、
業績も安定し、問題も起きない。

しかし、その人が異動したり、
退職したりした途端に、
組織がうまく回らなくなる。

これは本当に「優秀なマネージャー」と
言えるのでしょうか。


本当に優秀なマネージャーは、
「自分がいなくても回る組織」
をつくります。



業務を仕組み化し、
部下を育て、
判断できる人を増やす。

そして、自分が持っているノウハウを
自分だけのものにしない。


その結果、
「自分がいなくても、以前と同じように仕事が回る」
という状態をつくります。



逆に、
「まだまだ私がいないと……」
というマネージャーの発言には、
少し注意が必要かもしれません。


もちろん、本当にその人が必要なケースもあります。


しかし場合によっては、
「自分がいないと困る」
という状態を、無意識に自分で作っている可能性があります。


自分にしか分からない仕事を抱える。
判断を自分だけで行う。
部下に仕事を任せない。


結果として、
「自分がいないと組織が回らない」
状態を作ってしまうのです。

マネージャーの仕事は、
自分が頑張って成果を出すことだけではありません。
自分がいなくても成果が出る組織をつくること。


それができれば、
後任のマネージャーも安心して仕事を引き継ぐことができます。

そして何より、

「自分がいなくても大丈夫」
という状態をつくれた人こそ、
本当の意味で優秀なマネージャーなのではないでしょうか。