こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
「小成功病(しょうせいこうびょう)」という言葉をご存じでしょうか。
小成功病とは、
小さな成功体験によって満足し、
成長への執着を失ってしまう状態
を指します。
特に事業が軌道に乗り始めた頃に陥りやすいと言われています。
売上が伸び始める。
利益も残るようになる。
周囲から評価される。
すると経営者の中には、
「ここまで来たのだから大丈夫だろう」
という気持ちが生まれてきます。
そして、少しずつ意思決定の基準が変わっていく。
私は、小成功病の怖さはそこにあると思っています。
その兆候の一つが、
「見栄」
です。
例えば、
・本業との相乗効果が見えない新規事業に手を出す
・費用対効果が不明確な広告宣伝に大きな予算を投じる
・必要性よりも体裁を優先して立派なオフィスへ移転する
・組織規模に見合わない役職や体制を整える
・高級車や高額な接待など、対外的な演出にお金を使う
こうした意思決定が増えてくることがあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
問題は、
「なぜ、その判断をするのか」
です。
その投資は、
3年後、5年後の会社の成長につながるものなのか。
それとも、
「すごい会社ですね」
「成功していますね」
と言われたい気持ちが先に立っているのか。
資金に余裕がなかった頃は、
ほとんどの経営者が真剣に費用対効果を考えています。
1円を使うにも悩む。
本当に必要なのかを考える。
だからこそ会社は成長します。
ところが、少し成功すると、
その緊張感が薄れていく。
合理的な判断よりも、
気分や見栄、承認欲求が意思決定に入り込んでくる。
これが小成功病の怖いところです。
もちろん、ここまで会社を成長させてきたのです。
誰よりも努力してきた自負もあるでしょう。
少しぐらい自分へのご褒美が欲しくなる気持ちも理解できます。
だからこそ、小成功病は特別な人だけがかかる病気ではありません。
むしろ、成功した経営者ほどかかりやすい病気なのです。
大切なのは、
「その判断は会社の未来のためか」
それとも
「自分の見栄のためか」
を定期的に問い直すことです。
見栄は少しずつ入り込みます。
そして気づいたときには、
会社に大きな傷を残していることもあります。
だからこそ、
成功したときほど慎重に。
成長したときほど足元を見直したいものです。