『研修効果が高い人と低い人』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、人事担当者や経営者の方と

研修の打ち合わせをしていた際に、こんな話題が出ました。

「問題がある社員の意識を変えたい」

研修を企画する目的として、非常によく聞く言葉です。

組織の足を引っ張ってしまう社員。
周囲に悪影響を与えてしまう社員。

そうした人たちに何とか変わってほしい。

その期待を込めて、研修を実施するケースは少なくありません。

では、実際に研修効果が高いのは誰なのでしょうか。

私の経験では、残念ながら

「この人を変えたい」

と期待されている人が、

研修をきっかけに劇的に変わるケースはそれほど多くありません。

もちろん変化する人もいます。

しかし、同じ研修を受講しても、

周囲が明らかな変化を感じるほど

行動が変わるケースは決して多くないのです。

一方で、研修効果を実感しやすいのは次のような人です。

・仕事に前向きで、積極的に学ぼうとする人

・何らかの壁にぶつかり、打開のヒントを探している人

・プレイヤーや管理職として経験を積みながらも、

 我流に限界を感じ始めている人

こうした人は、同じ内容を学んでも吸収力が高く、

現場での実践につなげやすい傾向があります。

つまり、人事や経営者から見ると少し皮肉な現象が起こります。

「最も変わってほしい人」よりも、

「もともと成長意欲がある人」の方が大きく変化する。


結果として、研修は組織内の差を埋めるどころか、

場合によっては差を広げることにもなります。

だからといって、研修に意味がないわけではありません。

むしろ、研修の目的を誤解しないことが大切です。

研修は万能薬ではありません。

問題のある社員を短期間で変えるためのものではなく、

組織全体の水準を引き上げること、
そして変化を起こす人材を増やすことに価値があります。

全員が同じように変わることはありません。

しかし、組織の2割、3割の人が行動を変え始めれば、
その変化は周囲にも波及していきます。

研修とは、

「問題社員を変える場」

ではなく、

「変わろうとする人を後押しする場」


として捉えた方が、

期待値と成果のギャップは小さくなるのではないでしょうか。