こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先日、あるセミナーでこんな話が出ました。
「素直」と「従順」は、まったく別物である――。
一見似ているこの2つ。
しかし、ビジネスの現場では大きな違いを生みます。
「素直な人」とは、
他人の意見を受け入れつつ、
自分の中で咀嚼し、行動に活かせる人。
一方で「従順な人」は、
指示に従うことを優先し、
自分の意見を持たない傾向があります。
ある企業での考課面談。
上司が部下にこう伝えていました。
「もう少し素直になれるといいね」
一見、前向きなフィードバックに聞こえますが、
実はこういう意味で使われていることがあります。
「素直ではなく、“従順”になりなさい」
つまり、
「自分の意見は抑えて、指示に従いなさい」
というメッセージです。
別の場面でも、似たようなことがありました。
あるマネージャーが言います。
「うちのチームは素直なメンバーが多いんですよ」
しかし他部署からは、
「素直というより、従っているだけでは?」
と見られていました。
ここで一度、立ち止まって考えたいところです。
私たちが求めているのは、
本当に「素直さ」なのか。
それとも「従順さ」なのか。
松下幸之助氏 や稲森和夫氏 は、
「素直な心」の重要性を説いています。
しかしそれは、
言われたことに従うだけの姿勢ではありません。
自分の考えを持ちながら、
他者の意見にも耳を傾け、
より良い判断に昇華していく力。
それこそが、本来の「素直さ」です。
従順な人は、扱いやすいかもしれません。
しかし、それだけでは成長は止まります。
一方で、素直な人は、
学び続け、変化し続けます。
従順ではなく、素直であること。
それは部下に求めるだけでなく、
自分自身にも問い続けるべき姿勢ではないでしょうか。