こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
「二枚舌だ」と言われるかもしれませんが、
同じ相手に、真逆のことを伝えたことがあります。
クライアント先の入社3年目、Aさん。
新入社員研修で出会い、その後もフォロー研修で
定期的に関わってきました。
1年目の頃、私はAさんにこう伝えました。
「学生から社会人になった以上、
“新入社員だから”は言い訳にならない。
お金をいただく以上、
それに見合う価値を出さないといけない。
“たかが”ではなく、“されど”仕事。
真剣に向き合おう」
学生気分の延長にあった“甘え”を、
断ち切ってほしかったからです。
そして先日、3年目になったAさんと再会しました。
話を聞くと、
職場や家庭のことでいくつか問題を抱え、
かなり追い込まれている様子でした。
顔色も優れず、
休日もほとんど休めていないとのこと。
そんなAさんに、私はこう伝えました。
「“たかが”仕事じゃないですか。
数日休んだって、大きな問題にはなりません。
それよりも、
自分の健康や家族を優先してください」
Aさんは、
叱責されると思っていたのか、
少し拍子抜けした表情をしていました。
同じAさんに対して、
“されど”仕事
とも伝えたし、
“たかが”仕事
とも伝えた。
ダブルスタンダードと言われるかもしれません。
でも、それでいいと思っています。
気持ちが浮ついている人には、
“されど”仕事と伝える。
逆に、仕事に押しつぶされそうな人には、
“たかが”仕事と伝える。
大切なのは、
「何が正しいか」ではなく、
「その人に、今、何が必要か」。
誰に対しても同じアドバイスをすることは、
一見すると誠実に見えます。
しかしそれは、
相手を見ていないということでもあります。
人によって、状況は違う。
だからこそ、かける言葉も変わる。
そのほうが、
よほど相手に向き合ったメッセージではないでしょうか。