『新卒社員が簡単に辞めない工夫』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

大企業だけでなく、中小企業でも積極的に
新卒採用をされている企業もあります。

新卒採用をして1年以内で辞めてしまうのは、
お互いに不幸。
できればこういったケースを避けたいですね。

企業側ができる定着率をあげる手段として、
新卒社員の周囲の方と関係性を築くという
中小企業が増えてきました。



例えばエステ系A社では女性比率が9割の会社。

男性社長がご両親のもとに行き、
入社前に家庭訪問をし、
どのような会社なのかを説明していきます。


そして
「娘さんを近くで見ていて、
 何か心配なことがあれば、
 遠慮なく相談してほしい」


と伝え、安心感を提供しています。

本当に当人に元気がない時は、
社長に相談の連絡が入るそうです。


メーカーB社。
大卒だけでなく高卒も数名採用。

この企業はファミリデーと称して
家族向けに会社見学を定期的に開催しています。


仕事場を見てもらいたいという意図かと思います。

家族参加のバーベキュー等も定期開催。

20歳未満の新卒者であれば、
懇親会にてアルコールの飲酒は絶対にしない等、
事前に丁寧な案内をしているそうです。


あいにく新卒社員が作業中に
ケガをしてしまったことがあった。

会社の管理不行き届きが原因であると
ご両親に怒鳴られると思いきや

「うちの息子がバカなことをしまして
 ご迷惑をかけて申し訳ございません。
 クビにはならないでしょうか?」


と謝罪に来られたそうです。


自宅では素直な自分の気持ちを話す。

働いていれば、

「仕事を辞めたい」

と弱音を吐く機会も必ずあるでしょう。


そういった時に、
ご家族の方が会社の良き理解者になっていれば、
心強いですね。



「あんないい会社、他にあると思う?
 これからもなかなか出逢えない。
 それはあなたが良く分かっているはず。
 もう少しだけ頑張ってみたら?」



こんなフォローにしてくれた家族もいるそうです。

「家族のファン化」

こんなテーマを掲げる企業が
増えてくるかもしれません。