『途上国から世界に通用するブランドを作る PART2』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


十方よし.TV5月号のゲストは、
マザーハウスの山崎副社長。


前回の続きのお話です。


創業当時から、

「途上国から世界に通用するブランドを作る」

というミッションを掲げています。


これは言葉にするのは簡単かもしれませんが、
実現するのは相当難しいことです。


2006年のバングラデシュでバック製造を
始めましたが最初は不良品多数。


なかなか日本の高品質の基準に
適合できなかった。


アパレルメーカーの一部は、
先を見据えて中国から東南アジアに
生産拠点を移す動きがありました。


しかし手作業の工程が発生するものであれば、
その基準をクリアできず、
現地で高品質なものを作ることが困難だった。

なかには諦めて撤退した企業もあるとか。


マザーハウスはそれをしなかった。

あくまで現地の雇用を守り、
現地の生活を支えることを選んだ。



日本での不具合を現地の職人へ
フィードバックする。


またバングラデシュから職人を日本に呼び、
日本の購入者と触れあう機会を作る。


「この人たちのため、いいものを作ろう」


直に会うことで、
彼・彼女たちはそのように思ったはずです。


そして今では高い意識と技術をもった職人が
多数揃うようになった。


それにともない品質も向上。
販売数も向上。
現地の彼・彼女らの生活水準も向上していく。


マザーハウスは、第二の家という意味もある。
彼・彼女たちにとって、「第二の家」のような
存在でありたいという思い。


生産力が低いから、人件費が上がったから。

そんな理由で生産拠点を移さないだろう。

「第二の家」なのだから。



こんな会社が日本からもっと誕生してほしい。
そのように願っています。