『 結果が出ても自己否定』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


先日のサッカーワールドカップアジア最終予選。
オーストラリア戦は最後までハラハラしました。

何とか2位以内で自力通過できる可能性を残しました。

執念で引き寄せた結果でした。

結果がついてきたので、
様々な勝因が言われています。


個人的に「監督業=マネージャー業」の難しさを
改めて痛感しました。



これまで最終予選に至るまでは、
ほぼほぼパーフェクトな結果でした。

ヒヤヒヤする試合がほとんどなかった。
楽勝ムードで最終予選を迎えたわけです。

他のチームと比べても個々の能力が高く、
上位通過が確実視されていました。


初戦のホームでのオマーン戦に負けて、
アウェイでサウジアラビア戦に負けて、
完全にその評判が打ち消されました。


親善試合などではいろいろな選手を試してみたものの、
やはり実績のあるレギュラー選手の方が計算ができます。


確実にパフォーマンスを発揮してくれそうな選手を使い、
システムも最も慣れている4-2-3-1。

これで最終予選の3試合を戦ってきました。


そして一昨日のオーストラリア戦では

新しいシステム4-3-3で臨み、
フレッシュな選手が機能し、結果も出してくれました。


ビジネスでは、
「結果がプロセスを肯定する」
と言われます。

これまで順調に勝利し続けてきたので、
選手起用もシステムも肯定されてきた。

経営者やリーダーも
上手くいっているうちは誰も方法を
変えたがらないではないでしょうか?


「結果が全て」と言われてしまえば、
結果が出そうな最も確実な方法を取るし、
結果が出るうちは、あえてリスクを取る必要がありません。



ビジネスで言えば、成果が出ていれば、
「このままやればいい」「このまま続ければいい」と
思い込んでしまう。



上手くいかなかったら、
反省をして方法を変えることは誰でもできる。


上手くいっていても、
あえて方法を変えることができるかどうか。


予選突破がゴールではなく、
ワールドカップでベスト8に入ること。

ビジョンから逆算することを忘れてしまえば、
「上手くいっていても変える」という選択肢を取ることは
難しいかもしれません。


あなたの会社でも、
結果が出ているから「それでよし!」
としてしまっていることはないでしょうか?


仮に良い結果が出ていても将来を見据えて
変えるリスクをあえて取ること。


それが監督・マネージャー・経営者に
必要なマインドなのだと思います。