『VUCAの時代だからこそビジョン』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


「5年前に今日のような日が来るとは思いませんでした。
 正直、コロナ後の展開が見えません。
 先行き不透明で将来の予測が困難な時代。
 経営者として会社のビジョンを掲げる必要があるのでしょうか?
 仮にビジョンを掲げてもその通りにならないだろうから、
 嘘つきになってしまいます」



とある中小企業の社長からの相談でした。


会社の経営には「経営ビジョン」が必要だと言われます。
しかしそれを掲げる自信がないというのです。
コロナ下であれば、それは経営者の本音なのかもしれません。


では仮に経営ビジョンがなければどうなのでしょうか?

それは例えるならば、大海原の真中でポツンと
どこにも動かない船のような状態かもしれません。

前進もしていない。
下手をすれば遭難をしてしまうかもしれません。

そこで働いているスタッフも毎日のルーチンをこなすだけで、
どんなゴールに向かって仕事をしているのかも分からない。


「不透明で不確実な時代だからビジョンを掲げられない」


厳しい言い方をすれば、これは言い訳ではないでしょうか。



逆に不透明で不確実な時代だからこそ、
経営者が先陣を切ってビジョンを示す必要があるように思うのです。


不透明で不確実な時代ならば、スタッフも迷っている。
どこに向かって頑張ればいいのかが分からないはずです。
仕事の意義を感じない日々を送るでしょう。


時代が右肩上がりで、将来が予想できる経営環境ならば、
誰でもビジョンを打ち立てることはできる。

現場の一社員でもそれなりの未来図を描けるはずです。


まったく予想ができない将来。
暗闇の中で答えらしい答えが見つからない。
ゴールも道筋も手探り状態。

そのような厳しい状況だからこそ、
経営者は「希望=経営ビジョン」を打ち出す必要があると思います。