『突き抜けたダサさはカッコイイ』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


十方よしTV4月号には、
ベーカリープロデューサーの岸本社長に
ご出演いただきました。


奇妙な名前の食パン専門店を目にしたことは
ないでしょうか?

「題名のないパン屋」
「考えた人すごいわ」
「エモいよ君は」
「いつかの馬鹿ップル」
「夜にパオーン」
「バブリーいくよ」
「すでに富士山超えてます」


「考えた人すごいわ」にはよく私も通い、
食パンを購入しています。

ジャムやマーガリンをつけなくても
美味しくいただけます。
食パンのクオリティが素晴らしいです。


突拍子もなく思える店舗名には
実はストーリーが込められています。

店舗名の由来を聞くと、
「なるほど~」と思えてくる。


岸本社長がおっしゃっていました。

「店舗名がすべての出発点。
 そこから一貫した形で
 商品や店舗デザイン、ロゴや内装など統一感を作る。

 店舗名や外観のインパクトに目が行きますが、
 賞味期限は1日。それでいい。
 お店を覚えてもらう、1回来てもらえるきっかけに
 なればいいと思っている」



岸本さんのマーケティングからは、
“突き抜ける”ことの重要性を学ばせてもらいました。


突き抜けたダサさはカッコイイ。
ダサさを追求していくと、
それが突き抜けて本筋が通ったものになったときに
カッコイイに変わるそうです。


そして「遊び心」があらゆる所に
散りばめられていました。

「同じことはやらない」
「普通はつまらない」
という岸本社長の価値観から垣間見えます。


奇抜に思える店舗名。

その奇抜さについていけずに、
クライアントの社長が「社員にも聞いてみる」と
社内に持ち帰ったら、100%反対の声が出るそうです。

たくさんの人の声を聴いていくと、
「普通」に近づいていくんですね。

多くの人の声を聴けば、
「極端」な選択を避けるようになるのは仕方がないですね。



岸本社長のスタンスとして、
クライアント(=社長)の声を聴くが
それを鵜呑みにしない。

リクエスト通りにやると「普通」になる。

プロフェッショナルとは、
自分が信じた答えをクライアントに
揺ぎなく伝えて、納得してもらう。


プロフェッショナルとしての姿勢も
学ばせてもらいました。