昭和23年に創業し、明太子のトップメーカーであり続ける“ふくや”。
理念浸透や人材育成の秘密を川原会長からお聞きしてきました。
→http://cst-zero.com/interview/
九州に行くとお土産として、ふくやの明太子をよく戴きます。
それだけ地元から愛されている証拠でしょう。
川原会長がこんなことを話されていました。
「業績は良いときもあるし悪い時もある。そういうもの。
下がれば上げる努力をすればいい。でも“社風”は違う。
一度悪くなるとなかなか元に戻らない。
ふくやの良き“社風”が崩れていないか、
そこに一番気を配っている」
簡略化すると、「業績>社風」ではなく「業績<社風」に注意を払うということ。
興味深いことに日本経営品賞を取られている企業のトップは、
みな同様のことを言われます。
社風とはいわば会社に流れている空気。
目に見えないため測定はしずらい。
軽視もしやすいし、変化に気づきにくいのです。
実際に10年前は「感動提供企業」と呼ばれた企業が、
今は残念な状態になっているケースがあります。
この会社の経営幹部から当時、頻繁に相談されました。
「松本さん、うちの会社の社風の変化が気になりませんか。
今のままでは、社員の心が離れてしまうと思うのです。
社長だけがこの変化に気づいていません」
10年経った今、この経営幹部も会社を辞めてしまい、
当時予想した通りの状態にいま現在陥っています。
これから会社が良くなるか悪くなるか、
鍵を握っているのが空気。
経営の品質に拘る会社は、例外なく空気感に拘ります。
業績だけでなく、「空気感」に拘ってみませんか?