リッツカールトンでのクレド浸透法とは? | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

『品格を磨く』著者:高野登氏 より引用します。
 
・品格とは美しい格好よくあることではない。
 むしろ不格好の中に思わぬ品格を感じること。
 
 評論家と経営者との違いを考えてみる。
 評論家はスマートな出で立ちで自ら汗を流すことなく、
 リングに立った戦士たちを「打ち方がまずい」
 「前に踏み出さなくてならない」「戦略がなっていない」
 などと酷評する。
 
 リングには立っていないから無敗。でも無勝利でもある。
 経営者は自ら発する言葉を行動に起こすことに意味を見出す。
 経営者の戦う姿に勇者としての品格を感じずにはいられない。
 
・塚越会長は言う。いい会社とは何か。
 「お客様にとって、社員にとって、お取引先にとって、
  将来にとって、そして天にとっていい会社であり続けること」
 
・ハウステンボスの再建に乗り出した澤田社長は言う。
 挨拶をすること、整理整頓すること、
 ちゃんとした身なりで仕事をすること。 
 3つが徹底できている企業で収益をあげていない企業はない。
 
・トップの強い思いを組織の「哲学」としてすべての社員に
 明確に示すこと。それを組織の基軸とすること。
 組織の中に共感と共鳴を起こすために、その哲学を語る
 時間と情熱を惜しまないこと。
 
・99℃と100℃の違い。たった一度の違いなのに、
 その力や働きは違う。
 その一度の違いを生み出す働き方を考えるのに、
 今ほどいい時はない。
 
・リッツカールトン創業者のシュルツィ氏から言われた。
 「思いや理念を伝えるのに最低500回は語り続けることだ」
 
 いつまで伝え続けるのか?それは伝わるまでだ。
 相手に本当に伝わるまで、相手の行動が変わるまで言い続ける。
 
 熱意×頻度=哲学の浸透率
 
・優秀なリーダーを目指すのか?
 それとも優秀な部下を輩出するリーダーを目指すのか?
 
・ストレスは不要だが、プレッシャーは必要。
 プレッシャーがあるからこそ、人も会社も社会も成長する。
 人の可能性を引き出し、成長を促すには、プレッシャーが必要。
 ストレスは不要。多くの場合、心を蝕んしまう負のエネルギーを
 生み出してしまう。
 
・リッツカールトン創業者のシュルツィ氏は言う。
 「心は弱いものだから多少ぶれても構わない。でも自分自身の
  哲学だけは自分で決めて、ぶれないように持ち続ける」
  彼は性弱説の持ち主だった。