「廣池千九郎の道経一体思想と永続的経営」というテーマで、
麗澤大学経済学部の大野教授がご講演。
廣池千九郎という人物をほとんど知らなかったのですが、
現在の思想に大きく影響を与えていることを知りました。
ポイントは下記のとおりです。
・道徳と経済とは人間生活の二つの柱であり、一体のものである。
人間の精神生活の基礎は道徳にあり、物質生活の基礎は
経済にあり、両者は本来一体のものであるべきである。
・経済を道徳実践の場として位置づける。
経営を通じて、品性の向上を図る。
同時に他者の道徳的成長を促す。
・近江商人の三方よし。江戸や明治の商人が使っていた言葉ではない。
昭和の終わりごろに近江商人の研究者が近江商人の理念を
表す言葉として使用。キャッチフレーズ的に広がる。
昭和初期に廣池千九郎が用いる。
その言葉が援用された可能性が高い。
・品性を第一資本とし、金を第二資本とする。
まず経営者の品性を向上させることが重要。
それが組織全体の品性を形作る。
・廣池氏の三方よし。
道徳実行において直接の相手に対する配慮はある程度できる。
しかし第三者に対する配慮を欠く可能性がある。
・創業は道徳なくてもできることがあれど、
守成は道徳なくては全くできない。
・永続的企業になるためには、
環境変化への対応、突発的な危機への対応、
世代を超えた理念・徳の継承が必要。