廣池千九郎の道経一体思想と永続的経営 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

「廣池千九郎の道経一体思想と永続的経営」というテーマで、
麗澤大学経済学部の大野教授がご講演。

廣池千九郎という人物をほとんど知らなかったのですが、
現在の思想に大きく影響を与えていることを知りました。

ポイントは下記のとおりです。

・道徳と経済とは人間生活の二つの柱であり、一体のものである。
 人間の精神生活の基礎は道徳にあり、物質生活の基礎は
 経済にあり、両者は本来一体のものであるべきである。

・経済を道徳実践の場として位置づける。
 経営を通じて、品性の向上を図る。
 同時に他者の道徳的成長を促す。

・近江商人の三方よし。江戸や明治の商人が使っていた言葉ではない。
 昭和の終わりごろに近江商人の研究者が近江商人の理念を
 表す言葉として使用。キャッチフレーズ的に広がる。
 昭和初期に廣池千九郎が用いる。
 その言葉が援用された可能性が高い。

・品性を第一資本とし、金を第二資本とする。
 まず経営者の品性を向上させることが重要。
 それが組織全体の品性を形作る。

・廣池氏の三方よし。
 道徳実行において直接の相手に対する配慮はある程度できる。
 しかし第三者に対する配慮を欠く可能性がある。

・創業は道徳なくてもできることがあれど、
 守成は道徳なくては全くできない。

・永続的企業になるためには、
 環境変化への対応、突発的な危機への対応、
 世代を超えた理念・徳の継承が必要。